乗り遅れないために!【副業】が当たり前の時代がやってくる
最終更新日:2018年10月12日
90年代前半までは、大手企業であれば自社の社員が転職をすること自体が非常にネガティブでそもそも珍しいことでした。
終身雇用があり、年功序列が機能していましたから、つまり転職する必要がなかったのです。
サラリーマンになれば一生安泰で、家を買え、家族を養い、老後は悠々自適の生活が待っていることが前提でした。しかし経済が破綻し、長いデフレ期間にその常識は崩れ落ち、より個人主義的で成果主義的な社会に変わってしまったのです。
そして政府は「働き方改革」を進める中で副業が解禁され、今後、副業が当たり前の時代はもう目の前にまで来ているのです。
終身雇用から成果主義へ
世界の経済恐慌によって企業が払うコストは軒並み上がり、中でも大きく圧迫される人件費の削減はリストラや派遣社員といった社会の歪みを明らかにしたようなシステムをたくさん生み出しました。
個人は正社員登用へのリスクとコストパフォーマンスの悪さに怯えながらも、平均時給はどんどん下がり、デフレの影響も手伝って、ブラック企業やブラックバイトが誕生し、その悪循環はとっくに限界を迎えています。
そして
給料が上がらない、貯金は増えない。
が当たり前になってしまった社会を前にインターネットやスマートフォンのコンテンツが新たな価値をたくさん生み出したのです。
そこに因果関係を見出すことは難しいかもしれませんが、でも確かに、テクノロジーの進化が副業の幅を広げてくれたことは言うまでもありません。自分が好きなことや特技、趣味を世界に発信することで収入に還元できる仕組みがそこにはあるのです。
成果はより分かりやすくなり、人の流れや、管理も楽になりました。
置き去りにされているのは、終身雇用を当たり前のように生きてきた世代が頑なに手放そうとしないヒエラルキーだけなのかもしれません。
本業が成功すれば・・・
ただ中には「本業が成功していれば問題ない。それが一番いい。」と言う人がいますが、個人的にはそれが的外れである社会が到来するように思います。
それは、本業として組織に所属していなければ生活ができない。という概念自体が変わることだと考えています。
今後AIや人工知能が本格的に導入され、人間が行っていたほとんどの仕事が奪われてしまいます。この時代の"仕事"とは、まだ想像が難しいほどに労働力に対する価値の姿が変容していることでしょう。
そして同時に、インターネットやSNSがさらに進化して今すでにその流れが始まっているように個人が持つ力が大きくなっていきます。面白くない単純作業やルーチンワークは機械に代替されますが、その仕事を管理するために最も適していたのが会社という組織です。
今後その必要がなくなり、面白い仕事への価値が高まった時、組織に所属している意味はなくなるかもしれません。本業という概念は薄まるのです。
出遅れてしまう
とはいえ誰もが個人で力を持ち、その誰もが高い価値を発揮することはできません。
希少性や競合性、優位性によって価値は左右されますから、誰もができる当たり前の仕事の価値はおのずと低くなります。(現在のアルバイトやパートのほとんどはそうした内容に留まっています)
自分は大丈夫。
まだやりたくない。
と思って一歩を踏み出せないとどんどん取り残されていきます。
置いて行かれたことがわかる頃にはそれは当たり前の仕事になっていることでしょう。
そうした人は今も未来もずっと、変わらない収入のまま時間を過ごしていくことでしょう。
学ぶ機会や成長するチャンスはいつだって目の前に存在しているのにメンドクサイという理由で避けていては何も変わらないのです。
一歩を踏み出すこと
一億総個人事業主の時代が到来する。とも巷では言われていますが、個人が自分の価値だけで生活できるようになっていくと雇用の重要性が薄れ、焦った企業は就業規則を見直すでしょう。優秀な人材が流れてしまわないように。
そうした時に、優秀じゃない私はどうしたら良いだろう。とよく考えますが、すぐに出来るのは収入源を増やしておくことです。その種まきをしておくこと。
楽しく面白く取り組むことができる"価値作り"を意識しながら、最初の一歩を踏み出すことです。