副業で起業する「プチ起業」とは? メリットとデメリットを解説!
最終更新日:2022年5月26日
あなたは「プチ起業」という言葉を知っていますか?
組織に頼らない働き方を模索する方が増えてきた近年、「プチ起業」という働き方に注目が集まっています。
今回は、プチ起業とはどのような働き方なのか、メリットとデメリットを合わせて解説します。
プチ起業で成功させるコツもご紹介しますので、最後までご覧ください。
副業から始める「プチ起業」とは?
プチ起業とは、小さなビジネスを立ち上げて収入を得ることを指します。
細かな定義はありませんが、本格的な起業と違い、会社を設立して従業員を雇ったり、設備投資を行ったりする必要はありません。
個人が事業主となり、基本的に1人でビジネスを行う働き方です。
プチ起業は個人で行うため、本業のあるサラリーマンや家事、育児のある主婦でもできます。
副業と同じように自分のスキルを活かす仕事や、やりたい仕事でビジネスができるのがプチ起業の大きな魅力です。
ただし、プチと言えど起業するので、起業家としての自覚と責任は持っておく必要があります。
プチ起業と副業の違い
本業と別で仕事をすると聞くと、副業を思い浮かべるでしょう。
プチ起業と副業にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず、副業とは本業以外で収入を得ることを指します。
例えば、平日は本業を行い、土日は別の場所でアルバイトを行うのは副業にあたります。
対して、プチ起業は小さなビジネスを立ち上げて収入を得ることで、本業があっても行える働き方でした。
プチ起業も本業以外で収入を得ることに変わりないので副業と言えるでしょう。
つまり、プチ起業は副業の中の一つの働き方なのです。
「プチ起業」のメリットとデメリット
本業以外で仕事を行うのであれば、副業でも良いはずです。
しかし、副業ではなくプチ起業を選ぶ方がいるのは、副業で得られる以上のメリットがあるからでしょう。
次に、プチ起業のメリットとデメリットもご紹介します。
プチ起業のメリット
プチ起業のメリットは次の3つです。
① | 気軽にチャレンジしやすい |
② | 社会貢献ができる |
③ | 起業のノウハウを実践的に学べる |
それぞれ解説します。
①気軽にチャレンジしやすい
プチ起業は気軽にチャレンジしやすいのが魅力です。
本格的な起業となると、初期投資のためにまとまった資金が必要となります。
しかし、プチ起業は事業内容によって異なりますが、初期投資はほぼかからないため、最低限のコストで済みます。
個人で開業する場合は、開業届を出せば個人事業主としてビジネスができます。
また、本業とWワークが可能なため、仮にプチ起業の事業で失敗しても本業の収入があるので生活の不安もありません。
つまり、プチ副業は本格的な起業に比べてリスクが低いため、挑戦しやすいのです。
②社会貢献ができる
プチ起業は収入が得られるのに加えて、社会貢献ができます。
そもそも、ビジネスとは誰かの悩みを解決することです。
自分の持つスキルを活用して誰かの悩みが解決できた時点で社会貢献となります。
会社で働くことも社会貢献と言えますが、その仕事が必ずしも自分のやりたいこととは限りません。
自分のやりたい仕事で誰かの悩みを解決できるという意義を見いだせるのがプチ起業の魅力です。
③起業のノウハウを実践的に学べる
プチ起業は、起業のノウハウやマインドを実践しながら学べます。
プチ起業は「起業」の一つなので、起業家としての責任が伴います。
起業とは何なのか、自分のやりたいことで収入を得るためには何をしなければならないのかなど、プチ起業で実際にビジネスを運営しながら経験できるでしょう。
プチ起業で軌道に乗れば、本格的な起業も可能です。
将来、本格的に起業を行う場合は、プチ起業で学んだ起業のノウハウは大きな強みとなります。
プチ起業のデメリット
プチ起業のデメリットも3つあります。
① | 自分1人ですべてを行う必要がある |
② | 開業届の提出が必要 |
③ | 経理業務の知識は必須 |
デメリットもそれぞれ解説します。
①自分1人ですべてを行う必要がある
プチ起業は従業員を雇わずに個人で行うため、すべての作業を1人で行わなければいけません。
ビジネスの運営だけでなく、営業活動や細かな事務作業もすべて自分で行います。
また、成果や収入も自分の実力次第で決まるので、スキルや知識が不足していれば結果に反映されてしまいます。
本業もあるため、肉体的にも精神的にも負担がかかるでしょう。
特に、プチ起業に労力を割き過ぎると、本業を疎かにしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
本業とのバランスを考えて、自分の実力に見合ったビジネスを選んでくださいね。
②開業届を提出する必要がある
プチ起業は事業を始めることになるので、開業届を提出する必要があります。
法律で罰せられることはありませんが、業務を始める場合は開業届を提出するのは義務です。
開業届を提出するのは少し面倒ですが、開業届を出せば、プチ起業で得た収入を事業所得として計上でき、確定申告を行うことで節税にもつながります。
今後、収入が増えていけば節税の恩恵を受けられるので、開業届は必ず提出しましょう。
③経理的な知識が必須
プチ起業で利益が出たら税金を納める義務が発生するため、確定申告が必要となります。
会社員で得た収入は会社が代わりに申告してくれるため必要ありませんが、プチ起業で得た収入は自分で計算し申告しなければいけません。
日々、収支が発生する度に自分で計算し管理していく必要があるため、簿記の知識は必須でしょう。
ただし、自分1人でさまざまな知識を学んで運営していくのには限界があります。
最近では、会計や確定申告を自動で計算してくれる便利なソフトがあります。
簿記や経理の知識は最低限必要ですが、このようなツールを活用しつつ行うのがおすすめです。
「プチ起業」で成功するための3つのコツ
せっかくプチ起業を始めるなら、成功したいですよね。
最後に、プチ起業で成功するためのコツを3つご紹介します。
1. | 事業内容を考える |
2. | 具体的な目標を立てる |
3. | すでに成功している人から学ぶ |
それぞれ解説します。
1.事業内容を考える
まずは、プチ起業でどのようなビジネスを始めるのかを考えましょう。
もちろん、自分のやりたい仕事や持っているスキルを活かした仕事を選ぶのも成功する上では大切ですが、加えて「その仕事が社会に求められているのか(ニーズ)」と「お金になる仕事なのか」も重要です。
誰かに必要とされるからこそビジネスは成り立ちます。
また、お金にならなければ事業として成功とは言えません。
プチ起業で始める仕事が誰かに必要とされるものでかつ、お金になるのかどうかも条件として加えて事業内容を考えましょう。
2.具体的な目標を立てる
事業内容が決まったら、どのくらいの売上を得たいのか目標を達成する期限とともに具体的に考えましょう。
最終的な目標は大きくても構いませんが、あまりに高額すぎると挫折や無理をしてしまう原因になります。
最終目標から逆算し、期限を区切って現実的に達成できそうな目標を立てましょう。
目標は自分ができそうと思う金額よりも少しだけ高く設定すると、挫折や無理をすることなく継続できるのでおすすめです。
3.すでに成功している人から学ぶ
すでに成功している人から学ぶことは、ビジネスを成功させる最大の秘訣と言っても過言ではありません。
多くの成功者は、ビジネスを自分で一から考えているわけではありません。
すでに成功している方のノウハウを学び、ヒントを得ているのです。
単純にビジネスそのものではなく、「どのようにビジネスを成功させているのか」というビジネスのあり方を学んでいます。
近年は、多くの成功者の方がインターネットを使って情報を発信されているので、自分の将来像に近い方を探して学んでみましょう。
まとめ|副業から「プチ起業」を始めよう!
近年、注目を集めている「プチ起業」をご紹介しました。
プチ起業は、副業の一種で小さくビジネスを行い、収入を得る働き方です。
本格的な起業とは異なり、最小限のリスクで事業として開業することができます。
ただし、自分1人でビジネスを運営していくため、事業を行うだけでなく営業や事務作業もすべて行わなければいけません。
肉体的や精神的な負担はありますが、将来的に自分のやりたい仕事でビジネスを展開していくなら、プチ起業はおすすめです。
会社員から独立を考えている方はぜひプチ起業から始めてみてはいかがでしょうか。