【副業インタビュー】会社員をしながら国内で1人しかいないOutlook活用術を教える研修講師
最終更新日:2021年11月25日
副業といえば、株式投資やFX、物販が有名ですよね。
しかし、この世の中にはあなたが知らないだけで他にもさまざまな副業が存在します。
今回はその中から『研修講師』という仕事をご紹介します。
法人研修として教えているのは国内で1人しかいないというOutlook活用術の講師である森 新(もり あらた)さんにインタビューをさせていただきました。
インタビューの内容とともに、研修講師の魅力、成功された方の視点から見る副業についてご紹介します。
【副業者紹介】Outlook・ショートカットキー活用術の研修講師
インタビューに応じて下さった森 新さん。
森さんは、大手飲料メーカーの会社員をしながら、副業でOutlookとショートカットキーの活用術を教える研修講師として活躍されています。
これまで教えた生徒数は約1万人(重複含む)もおられ、個人だけでなく法人からも講演のオファーがある大人気の講師です。
さらに、2019年3月に初の書籍である『アウトルック最速仕事術』、翌年7月には『脱マウス最速仕事術』を出版。累計20万部を突破し、書籍を通してそのノウハウを多くの方へ伝えられています。
また、直近では『普通の会社員のための超副業術』を出版され、会社員の副業をテーマにした発信もされています。
副業を始めたのは業務効率の向上を目指したのがきっかけ
森さんが副業で研修講師を始めたのは『業務効率の向上を目指したこと』がきっかけだったそうです。
以前は人事部の働き方改革を担当していたという森さん。 その中で、働き方改革について他責の意見ばかり出てくる現状を問題視していたそうです。
どうにかこの現状を変えたい思いで何か改善する部分はないか見渡してみると、業務中にメール(Outlook)とキーボード、マウスをよく使っていることに気付いたのです。
この3つは仕事でパソコンを使用するなら誰もが使っているツールでしょう。
そんな誰でも使っているツールの効率化を極めることで『どの会社や組織でも他責にしない働き方改革ができるのではないか』と考えたのです。
それがきっかけとなり、社内で教えるようになったのが研修講師としての始まりでした。
教え始めた当初は副業にするつもりはなかったようですが、他部署からも声がかかり始めたことで『教えることの価値』に気付き、仕事にする瞬間があってもいいかなと思えたのだそうです。
さらに、森さんのご両親共にご職業が教師なのだそうで、両親がなぜ楽しそうに仕事をしていたのかを知りたくなったこともきっかけとなったとのこと。
そのタイミングで『ストリートアカデミー』というスキルシェアのサービスを使って外部へ向けた講座を開講、本格的に副業として始められました。
副業と研修講師の2つの魅力
会社員として働きながら研修講師として活躍する森さんは副業についてどのように感じていらっしゃるのでしょうか。
副業としての研修講師の魅力について伺いました。
研修講師は誰にでもできる副業
研修講師は『誰にでもできる副業である』と森さんはいいます。ただし、再現性のあるノウハウを可視化できることが条件です。
実際に、ショートカットキーは誰にでも覚えることができますし、使えば1つの作業にかかる時間が短縮されますよね。
つまり、森さんの教えるOutlookとショートカットキーの活用術は、誰にでもできて効果がすぐに実感できる再現性のあるノウハウだといえるわけです。
このように、再現性のあるノウハウを可視化することができれば、誰にでも教えることは可能になります。効果がすぐに実感できるので、研修講師としての需要も高くなるでしょう。
そのため、再現性のあるノウハウを可視化することができれば、誰でもできる副業だといえるのですね。
自分の能力値があがる
『人としての能力があがる』点も魅力の1つとしてあげられていました。
これは研修講師に限らず、副業全般にもいえることでしょう。
例えば、今でこそ研修講師として人前に立って教えている森さんですが、元々は人前で立って喋るのが苦手だったそうです。しかし、何度も人前に出てモノを伝えることをやっているうちに、できるようになってきたとのこと。
「足をガクガクせずに、他人だろうが伝えるべきことは伝える胆力みたいなものはここ2年でものすごく身についた」とおっしゃっていました。
それもそのはず、森さんは1日に2本(朝7時半と定時後)の講座をほぼ毎日開催されていたそうです。(年間200講演)
そうした継続力があったからこそ克服できたのでしょう。このように、人としての能力があがることも魅力の1つなのですね。
研修講師は誰にでも通用するノウハウの構築が大切
では、逆に研修講師として教えることについて大変な部分も伺いました。
研修講師として大変な部分は『誰にでも通用するノウハウを構築すること』をあげられていました。
その理由は、業界や企業によってパソコンの環境や操作方法が異なるからなのだそうです。
例えば、Outlookは業界ごとで使える機能や改造されていることもあり、同じソフトでも操作性がかなり違うとのこと。
このような違いを細かく分析し、相手の状況を踏まえて教えることが必要になってくるのです。そのため、相当な場数を踏み、研究しなければいけないのが大変とのことでした。
ちなみに、Outlook活用術は参入障壁が高いらしく、本業の人すら入ってこれない領域なのだそうです。しかも、なんと法人研修を行っているのは国内で森さんだけだというから驚きです。
それだけ、何度も講座や研修を行って内容をブラッシュアップさせているからこそ、より良いものを届けられるのですね。
会社員が副業で成功したいなら失敗の型を知ろう
副業をやるからにはやはりビジネスとして成功したいですよね。そこで、森さんに副業における成功と失敗の違いについて伺いました。
会社員が副業で成功するためには『失敗のロールモデルをきちんと把握すること』が大事だと森さんはおっしゃっています。
リクルートの調査によると、副業に興味がある人の割合は56.8%なのに対し、実際に始めている人は9.8%と少ないのがわかります。
引用:【*新設計版】兼業・副業に関する動向調査(2020)概要版|株式会社リクルート
この調査から、過半数もの人が副業に興味があるのに対してほとんどが行動に至っていない点をあげ、その理由は『実はやってみたけれども上手くいかないからすぐに辞めてしまっている人が多いのではないか』と森さんは推測していました。
働き方改革の一環で副業が解禁されて3年経ち、副業を始めている人は徐々に増えつつあります。つまり、自分よりも先に副業を始めている人が少なからずいるというわけです。
先に副業を始めている人の失敗例を知ることができれば、避けられることはあるはずですよね。
しかし、失敗したことは誰もが隠したいことなので現状はオープンされていないことが多く、始めても上手くいかない原因となっているのではないかと森さんは指摘しています。
したがって、副業で成功するには『失敗のロールモデルをきちんと知ること』が大事だとおっしゃっているのです。
失敗から学ぶことはたくさんあるので、ぜひ副業を始める前に失敗の型を見つけてみると良いでしょう。
【まとめ】副業はあくまで収入を得る手段である
インタビューの最後に森さんは「収入を得ることを目的とするなら、ぜひ収入を得る手段は副業だけでなくたくさんあるということを知って欲しい」とおっしゃっていました。
例えば、本業を頑張り出世をすることで収入を増やすことができますよね。
これも収入を得る1つの手段といえるでしょう。
さらに、実際に森さんは9つの特許を持っているらしく、その権利を会社に渡してその分の費用をいただく本業内収入も得ているそうです。
このように、副業だけにとどまらず収入を得る方法はいくらでもあるというわけです。
森さんのおっしゃる通り、収入を得る方法はたくさんあります。それぞれ環境も異なるため、自分に合った方法で収入を得ることが1番得策でしょう。
その中でも副業は誰でも取り組みやすいものが多いです。
そのため、本業とは別の収入を得たいと思っているなら、副業から取り組んでみることをおすすめします。
今回ご紹介した研修講師も、再現性のあるノウハウが可視化できれば、たとえ本業が忙しくても副業として始めることのできる仕事です。
さらに、知識をブラッシュアップすることでスキルアップにもつながるので、必然的に本業にも還元されるでしょう。
もっと成長していきたいと考えるのであれば、研修講師も1つの副業候補として入れてみてはいかがでしょうか。