副業か転職か?に悩むとき。陥りやすい落とし穴とは…?

最終更新日:2018年11月1日

tensyoku-or-fukugyou

本業に満足できていないから副業をやる。

これは当然のことで、今の時代でさえそれを余儀なくさせる方向へ進んでいることは間違いありません。

先日、弊社副業アカデミーでもアンケートをとったところ、副業への関心と同じくらい転職への興味があることが解りました。

ただ、いくら理由や動機が同じだとしても副業と転職では生活面、将来性には大きな違いがあります。今、そのどちらに力を注ぐべきか。これは慎重に進めるべき問題であり、転職における決断は容易ではないでしょう。

今回は転職か副業かについて考えてみたいと思います。

 

副業か転職か

働き方改革が進められ、副業解禁する企業が増えてきた中で、今までネガティブだった副業への印象は少しづつ肯定する雰囲気が社会に出来つつあります。

本業に満足した上でさらなる収入増、もしくは自らの成長を目指した上で副業に取り組むのであれば、勤め先企業に迷惑さえかけなければ素晴らしい行動だと言えるでしょう。

しかし本業に満足できていない状態で副業に取り組む際には注意が必要です。

副業の前に転職するべきではないのか?

年齢や体力、キャリアなどを見直してみると今より良い待遇へ果たして転職は可能なのか。

ここで改めて考えて頂きたいと思います。

 

仮に転職したとして、今より収入は下がるでしょうか。

もし、下がるとしたら、それはある意味自分の価値を知る良い機会なのです。

なぜなら、今すでに自分の価値を上回る給料をもらっている可能性があるのかもしれません。

逆に、転職により給料が上がるのであれば、自分の価値に対してより多くの対価を支払う会社が存在していることに他なりません。

現在、正当な評価をされていないこととイコールなのではないでしょうか。

 

時間給で見る

では、転職しても給料が上がる見込みがないから副業するしかない。

厳しい現状を突き付けられたような感覚に陥りますが、そうした動機を抱えて副業に取り組む人は少なくありません。終身雇用が幻想となり、経済不振によりデフレから抜け出せない日本が直面しているのは、そうしたジレンマであり、副業とはその逃げ道なのかもしれません。

人材不足と言えども、企業が求めるのはスポットでジョインできるハイパフォーマンスなビジネスマンなのです。

 

とはいえ、スキルはあるのに今の会社では活かしきれない。

だからと言って、アルバイトやパート型の労働で時間給を得るような働き方はいかがなものでしょうか。

その選択をする前に、本業プラス副業アルバイトの給料から時間給を割り出してみましょう。

仮に時給1000円のアルバイトを一日3時間、週3日こなしたとして月に36,000円の給料を受け取ります。

本業の収入が月に35万円だとして、1日8時間働いていたとしたら20日で160時間、アルバイトの総労働時間が36時間ですから、合計196時間。

これを2つの職場からの給料386,000円から割ると、時給は1969円になります。

本業のみでの時給は35万÷160時間ですから2187円と、200円近く時給が下がっていることになります。

単純計算ですが、この差にどう感じますか?

 

個々の差はあるでしょうが、どんどん自分の価値に見合っていない方向へと進んでいるのは間違いありません。

時間給で見るなら、サービス残業を余儀なくされる職場より、少し給与が下がったとしても定時で上がれる職場の方がパフォーマンスは良いケースがあります。

その後の副業へ充てるための時間や、精神的ストレスも軽減されることでしょう。

 

自分の可能性

時間給でシビアに管理するよりも、自分の可能性を探り、将来に向けたプランを設計した方がいい場合もあります。

仮に現状の収入が見合っていないと感じていてもそれが将来的に自分の価値を押し上げるようなものであればトータルコストとして改善できる見込みがあるでしょう。

そうした場合

  • 自分には何ができるのか
  • 何をやっていきたいのか
  • 目的と目標とは?

これらを明らかにすることで、今とこれからの具体的な進路を描けることでしょう。

危険なのは「とりあえず初めてみる」副業の取り組み方で、特に初期投資やセミナー、教材などの出費が思わぬ失敗を引き起こしてしまうことです。

副業が盛り上がりをみせている今だからこそ信ぴょう性の低いサービスや商材が増えています。

取り組みたい副業や、転職先、自分の今いる会社、そして自分の価値と将来をより客観的に把握し慎重に進める必要があります。

 

 

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