本業との関係は大丈夫?【副業】でビジネスする際に気をつけたいこと6つ
最終更新日:2018年8月7日
本業で得たスキルや人脈を副業に活かしている方もいるかと思います。
本業だけでは振るわなかったマインドやチャンスに積極的に飛び込んでいく人も少なくないでしょう。
そうした自由は、自らの士気をあげ、謳歌しさらなる収入を得るための貴重な経験になるはずですが、時にあなたの首を絞めるような結果になる可能性も存在しています。
フリーランスとして働くのであれば、後ろ盾となる会社がない分、全ての管理や責任は自分で背負わなければいけません。
一歩間違えれば信用を失くし、本業にまで影響を及ぼすこともあり得ますから、副業として個人でビジネスを展開するなら注意しておかなければいけないポイントを6つ、今回はご紹介したいと思います。
確定申告について
日本に住んでいるなら、1年の所得を計算し申告、納税をする義務があります。
本業だけであれば、会社側が給料から天引きする形で所得税を納めてくれていますが、それ以外に収入がある方は「確定申告」をしなければいけません。
確定申告を詳しく知りたい方はコチラ↓
もちろん、確定申告をして納める住民税が変われば、本業である会社には伝わります。バレなければ大丈夫、確定申告も皆してないから大丈夫。では済まされませんので、注意が必要です。
時間とモチベーションの管理
本業であれば始業時間と定時が決まっていたり、業務の進捗を上司に報告したりと、常に誰かに管理されていますが、個人であれば当然全て自分でコントロールしなければいけません。
サボっていたとしても咎められることもなくノルマがあるわけでもありません。
さらには、本業が終わった後の疲れ切った心身を奮い立たせてまた働かなければいけないため、メンタル、体調管理が大切になってきますし、何よりもモチベーションを維持することが非常に重要です。眠い目を擦って作業を続けたり、思いがけないトラブルに見舞われることもあるでしょう。
また、せっかくの休日にも作業をしなければいけない日もありますから、時間割を作って、規則正しい生活を送る必要があります。
家では集中できないから、休日はカフェや図書館で仕事をする方や、積極的に外にでて人に会ったり、仕事を作るための営業活動をされている方もいるようです。
会社で働いている人の多くは、対個人との取引には慣れておらず、ネガティブな印象を持っているケースも少なくありません。
一歩会社を出てしまえば、あなたはただの個人ですから、途端に相手にされなくなったり、ぞんざいに扱われることもあり得ます。
また、こちらは本業があるからと副業から手を抜いてしまうことがあっては、もしクライアントがいる場合、プロフェッショナルとして発注している以上許されることではありません。
それが続くようであれば依頼は減少するでしょうし、一度失ってしまった信用を取り戻すことは簡単なことではありません。
本業への意欲
どういった理由で副業を始めるに至ったかはそれぞれですが、副業へのやる気が大きくなり、収入もついてくるようになれば本業への意欲が減ってしまうことも考えられます。
もし副業の収入が本業を追い抜き、独立や起業を考えている方であれば話は別ですが、そうでない場合、副業が軌道に乗らなかった時のことも考えておかなければいけません。
あまりにも副業に依存しすぎて本業が疎かになってしまい共倒れなんてこともあり得ますから、集中するときの心と脳のバランスを上手にとれるようになりましょう。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」といった諺が示す通り、状況によってマインドをしっかりと切り替えることが大切です。
逆に、副業への取り組みの言い訳を本業のせいにすることもプロとしは失格です。本業が忙しいから進まないなどはただの言い訳ですし、クライアントには関係のない問題です。
もし本業が忙しくて副業への余裕がなくなるようでしたら、まずは本業を見直してから副業に移るべきではないでしょうか。
まだ実績はない
会社にいれば、その会社のプロダクトやサービスなど、コアとなる事業がその会社の価値になりますが、フリーランスで活動する際に、それはあなたの本質ではありません。駆け出しであれば尚更、実績も信用も存在せず、仕事を発注する側からすれば、個人よりも会社の方が依頼しやすいはずです。
中には本業においてある程度のポストに就いている方もいるでしょう。しかしフリーとなって仕事を請け負う側になれば、本業での実績はほとんど関係ありませんし、すぐに忘れ去られてしまうはずです。
会社と個人が取引する理由は、あなたの人柄やスキルを買われているわけですから、結果でお返ししなければ次はないでしょう。
最初のうちは、まだ何者でもない自分に慣れずに苦労するかもしれませんが、新入社員だと思って、新鮮な気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。
それ以上に忙しい
いくら自由と言っても、フリーランスでの仕事量は本業を上回ることもあるでしょう。
営業から実務、経理や法務に至るまで、すべてを自分1人で対応しなければいけないので、発注先を不安にさせないようなスキルも必要です。
支払いや必要書類のやり取りにも、法人以上のスピード感が求められます。
また、ミーティングやアポイントについても、本業である相手方にとっては可能な限り平日にセッティングしたいでしょうし、夜分遅くや休日の連絡には煩わしさを感じてしまうかもしれません。
実績のない個人にとって、このハードルを超えていけるだけの器量がなければ、厳しい競争の中に埋もれてしまいます。
しかし、ここに挑戦することは、本業では得られない挑戦を何倍ものスピードで体験することが出来るはずです。
同時に、実績がないということは、全てが白紙の状態ですから、これから自分の力で切り開き、構築していけば、会社で出来た実績よりも遥かに強固な信頼となるでしょう。
ぜひ臆せずに挑戦し、新しいスタイルを楽しむようにしてください。
競合について
副業をする際にあなたが取引をする相手の企業は、本業とはどういった関係でしょうか。
業界も異なり、競合になり得ない場合なら問題はありませんが、もし少しでも近い領域にいるなら注意が必要です。
例えばあなたが副業で売っている商品やサービスが、本業とバッティングしている場合、取引する企業によっては、あなたと本業の会社のどちらを優先すればよいでしょうか。
また、本業の会社が取引している業態と、副業のビジネスが競合した場合、あなたは本来そのビジネスを本業にて行うべきかもしれません。
ですから、退職後は本業と取引のある会社への転職は原則禁止としている会社もありますし、情報漏洩に繋がりますから副業においても関連企業との取引には最大限の注意が必要です。
その可能性があるのなら、早めに本業の会社に相談しておくべきでしょう。本業の会社に言えないようなことを、副業でするべきではありません。
いざ副業しようと夢中になると、ワクワクと興奮でつい足元が疎かになってしまいがちですが、しっかりと地に足をつけて、自分の立ち位置を客観的に見るように心がけてください。
実際、自社の製品情報を副業として競合他社に漏洩させ、懲戒解雇となった例もあります。副業を内緒にしていたとしても、取引先企業から本業へと連絡が来て問題になってしまったこともありました。
二足のわらじを履くということは、そういったリスクも想定しておかなければいけません。
自分がビジネスをすることで与える周りへの影響を今一度シミュレーションするようにしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本業では満足ができなかったチャレンジを副業で叶えようとする場合、それはとても魅力的に見えますが、自由とは裏腹に思った以上に地味で地道な作業の繰り返しです。
自分と本業、それから副業で取引する相手との関係性や状況を良く見て、行動するようにしてください。
簡単な道のりではないかもしれませんが、得られる経験はとてつもなく大きな財産となるはずです。