コラム・お知らせ

2021.12.03
【副業インタビュー】副業であこがれの司会業!人気MCに聞いてみた
  こんにちは、副業アカデミーです。 話し好きなあなた。結婚式の司会やイベントMCなどの「司会業」も、副業で狙い目だってご存知でしたか? 人前に立つことに抵抗が無く会社でのプレゼンもお手のものなら、思い切って個性を生かせる憧れの職業に「副業」でチャレンジしてみるのも面白そうです。 今回は、「MCニシガキ」「渋谷の司会屋」として人気のMCニシガキさんに、副業としての司会業の可能性についてお話を聞いてみました。 俳優歴を活かした変幻自在MCニシガキさん   ニシガキさんは、大阪府出身。関西弁を活かした「ハイテンション&毒舌MC」や、俳優歴を活かした「標準語でフォーマルな場でのカッチリ司会進行」など、キャラクターを自在に使い分け、ジャンルを問わず幅広く活躍されている売れっ子MCです。 携わったお仕事は、2012年秋からの9年間に平均年間200件、延べ2,000件以上に上ります。2015年からは講師活動も始めています。 大阪から上京、俳優からMCに転身 大学を出て上京したニシガキさんは、大手芸能スクールで勉強して芸能事務所に所属し、俳優として活動。しかし4年後、「先が見えない」と26歳でフリーのMCに転身しました。 元々、芸能スクール時代にも学内イベントで司会を任される経験があり、スクール仲間と遊んでいたライブハウスやクラブで、「ノリで」MCをやる機会も多くあったそうです。 「趣味の延長線として仕事になって、最初は楽しくてやっていただけ」というニシガキさん。 「ちょっとずつ報酬が発生していって、MCの需要と共にそれがビジネスになると気づいた」ことで、翌年には俳優を辞め、その翌月には司会業の個人事務所を立ち上げました。 コロナ禍に見舞われ、売れっ子のニシガキさんでも苦戦しました。昨年秋ごろからオンラインでの動きが出始め… 「デジタル化、IT化が進んだ部分で、オンラインや人数制限を含めたクローズドの仕事が増えて今年になってかなり業績も回復しましたね」 良かったですね。 司会業の特徴は? ①女性司会者が9割、需要も競合も多い ニシガキさんによると「業界で言うと女性司会者さんが9割以上」。 「司会事務所」で検索すると、女性が所属する司会事務所は、ブライダルを中心に展示会などに司会者を派遣する会社が全国で見つかります。 「日本はとりあえずきれいにアナウンスしてもらいたい部分で女性が選ばれます。でも、きれいな発声さえできてしまえば差別化が難しく、料金帯が低いのです」と指摘します。 差別化できないと、指名を勝ち取るのも難しそう。ただ、女性MCの仕事数はあるので「逆に言えば始めやすい」メリットがあるそうです。   ②見つからない男性司会者 男性MCについては「男性の司会事務所はほぼ存在していない」とか。 ニシガキさんが20代で独立した9年前、MCだけの同世代の男性同業者は「いないに等しいくらい」「いても50代か60代」だったそうです。 「スポーツの実況マンなどを扱う事務所はあっても、事務所としてはほぼ女性」で、男性MCは登録制の人材派遣に近い業態で関わっている形なのだとか。 フリーランスのニシガキさんも女性MCが多い事務所に業務提携・業務委託で名前を入れてもらい、仲介の案件も来るそうです。 男性MC中心の司会事務所は、なぜ見当たらないのでしょうか。男性司会者は探すのが難しく値段が上がり、フリーランスでも「全然食えちゃう」からなのだそうです。 ニシガキさんの実感では、男性MCの需要は高まっています。 「臨機応変に対応できる方、カッチリもできるけど、その後の打ち上げ的な場での盛り上げも両方できる方が求められています」   ③MC業は不安定、おのずと副業に イベントや結婚式は、週末の土日に行われるのが定番です。 そのため、女性MCは平日には別で働くか、もしくは主婦が多いとのこと。男性も、他に何か仕事を持って司会業だけではない働き方をしているとか。 ニシガキさん自身がレッスンやセミナーをする際にも、受講生には「本業ではMCはあまりお勧めしていない」と言います。 また、男女関わりなく、司会業は「どうしてもイベントごと」であるため、季節的に「繁忙期と閑散期の波がある」のが泣きどころ。安定的な本業とするには難しさがあるようです。 司会業で得られる収入に男女格差? 司会業での収入は、「指名が入れば料金も上がる」そうですが、ニシガキさんによると、男女同じ仕事でも男性が3倍も料金が高い現場もあったそうです。3倍とは驚きです。 ただ、男性MCには「求められているものがちょっと違う」とニシガキさん。女性MCがきれいに原稿を読むアナウンスだとすると、男性MCはアドリブトーク。クライアントのオーダーにも、男性MCにはアナウンスもある上に「盛り上げられる方」となっているとか。 ニシガキさんが見るところ、男性MCの場合はエンタメの世界に居ながら磨いたテクニックを活かせる道として「見つけ出したのが司会やMC」、つまり即戦力になれる下地の経験があるわけです。 一方、圧倒的多数を占める女性MCの場合は、多くはブライダルMCなどを目指してスクールで勉強を始め、司会業事務所や結婚式場、派遣会社に所属して経験ゼロからデビューします。 ネット上の経験者の書き込みなどを見ると、結婚式1件で事前準備も含めて「1万~8万円」などと書かれています。収入アップは指名次第のようです。   司会業を行う上でのアピールポイント アナウンスかアドリブトークか。得意分野があればそれがアピールポイントになりますが、もっと基本的に、クライアントへのアピールになるのは「現場での適応力」だとニシガキさんは言います。 いくらレッスンや勉強的なものを積んでも、台本を読み込んでも、現場で使えるかどうか。実際にどんな場でどれだけMCをしてきたのか。実践的な経験が、信用につながります。 コロナ流行の前、新人MCが経験を積む場としてニシガキさんがお勧めしていたのは結婚式の二次会でした。 「日当は安いけれど、二次会は一番リスクが無いです。かしこまり過ぎなくても良いので、二次会から現場を踏んで、他の現場もできるようになればと思うのです」 しかし、コロナ禍で二次会はほぼ全滅状態に。「披露宴はあっても、二次会はちょっとやめておこう」となると、チャレンジはコロナ後がいいようです。 司会業で大変なこと MCが関わる場は、フェスやクラブパーティー、実況、ラジオ、アナウンス、記者会見、インタビュー、トークセッション、ビジネスイベントなど、盛り上げが必要なものから厳粛な式典までバラエティーに富んでいます。 「他の副業と違ってスクール化されてない部分が多くあります。例えば、結婚式の司会ができる方がラジオもできるかというと違います」とニシガキさん。 そういった中で「自分のトークの強みとそれに合う業態・業界の仕事をもらえるか探すのが最初は大変ですね」。 こんな人におすすめ ニシガキさんの持論では、明石家さんまさんのように「自分事で話すこと」がうまいタイプ、タモリさんのように「人を引き立て、引き出すヒアリング」がうまいタイプ、どちらも重宝されてお勧めだそうです。 また、「今、僕も芸能事務所でレッスンをさせていただいていますが、女性タレントさんは結構バブルが来ていて、タイプは色々でも総じて良いのはリアクションやコメントがうまい人。MCも色んなタイプがいます」。 ビジネスマンは、もっとMCをやろう ニシガキさんがMCとしての将来性に注目しているのは、一般社会の常識に強いビジネスマンです。 「ビジネスマン出身の方は、僕はもっとMCをやったほうが良いと思っています。営業マンやプレゼンに慣れている方、社内のイベントごとでよく人前に立つ機会がある方は、すごく感度が良い。話し方の発声や滑舌を鍛えて現場に慣れればできる」と言います。 一方、芸能出身者の場合も、エンタメならではの強みがあります。「表現力があるので、現場での対応力や他業種への理解、マーケティング的要素を入れればできる」 MC業は「できるようになってしまえばコストゼロの仕事なのでめちゃくちゃいいですよ。自分が現場に行かなきゃいけない制約があるぐらいで、やっていてよかったと思うことが、コロナ前は多かったです」とニシガキさん。 コロナ後はあなたも副業でMC、考えてみますか?   (参考) ・MCニシガキ 司会事務所WEST-KID WEB SITE (mcnishigaki.com) ・WEST-KID 代表 MCニシガキ えむしーにしがきの覚悟の瞬間|覚悟の瞬間(とき) (kakugo.tv) ・ブライダル司会者の給料収入・ギャラ相場ってどれくらいなの?|nachalog  
2021.11.25
【副業インタビュー】会社員をしながら国内で1人しかいないOutlook活用術を教える研修講師
  副業といえば、株式投資やFX、物販が有名ですよね。 しかし、この世の中にはあなたが知らないだけで他にもさまざまな副業が存在します。 今回はその中から『研修講師』という仕事をご紹介します。 法人研修として教えているのは国内で1人しかいないというOutlook活用術の講師である森 新(もり あらた)さんにインタビューをさせていただきました。 インタビューの内容とともに、研修講師の魅力、成功された方の視点から見る副業についてご紹介します。 【副業者紹介】Outlook・ショートカットキー活用術の研修講師 インタビューに応じて下さった森 新さん。 森さんは、大手飲料メーカーの会社員をしながら、副業でOutlookとショートカットキーの活用術を教える研修講師として活躍されています。 これまで教えた生徒数は約1万人(重複含む)もおられ、個人だけでなく法人からも講演のオファーがある大人気の講師です。 さらに、2019年3月に初の書籍である『アウトルック最速仕事術』、翌年7月には『脱マウス最速仕事術』を出版。累計20万部を突破し、書籍を通してそのノウハウを多くの方へ伝えられています。 また、直近では『普通の会社員のための超副業術』を出版され、会社員の副業をテーマにした発信もされています。 副業を始めたのは業務効率の向上を目指したのがきっかけ 森さんが副業で研修講師を始めたのは『業務効率の向上を目指したこと』がきっかけだったそうです。 以前は人事部の働き方改革を担当していたという森さん。 その中で、働き方改革について他責の意見ばかり出てくる現状を問題視していたそうです。 どうにかこの現状を変えたい思いで何か改善する部分はないか見渡してみると、業務中にメール(Outlook)とキーボード、マウスをよく使っていることに気付いたのです。 この3つは仕事でパソコンを使用するなら誰もが使っているツールでしょう。 そんな誰でも使っているツールの効率化を極めることで『どの会社や組織でも他責にしない働き方改革ができるのではないか』と考えたのです。 それがきっかけとなり、社内で教えるようになったのが研修講師としての始まりでした。 教え始めた当初は副業にするつもりはなかったようですが、他部署からも声がかかり始めたことで『教えることの価値』に気付き、仕事にする瞬間があってもいいかなと思えたのだそうです。 さらに、森さんのご両親共にご職業が教師なのだそうで、両親がなぜ楽しそうに仕事をしていたのかを知りたくなったこともきっかけとなったとのこと。 そのタイミングで『ストリートアカデミー』というスキルシェアのサービスを使って外部へ向けた講座を開講、本格的に副業として始められました。 副業と研修講師の2つの魅力 会社員として働きながら研修講師として活躍する森さんは副業についてどのように感じていらっしゃるのでしょうか。 副業としての研修講師の魅力について伺いました。   研修講師は誰にでもできる副業 研修講師は『誰にでもできる副業である』と森さんはいいます。ただし、再現性のあるノウハウを可視化できることが条件です。 実際に、ショートカットキーは誰にでも覚えることができますし、使えば1つの作業にかかる時間が短縮されますよね。 つまり、森さんの教えるOutlookとショートカットキーの活用術は、誰にでもできて効果がすぐに実感できる再現性のあるノウハウだといえるわけです。 このように、再現性のあるノウハウを可視化することができれば、誰にでも教えることは可能になります。効果がすぐに実感できるので、研修講師としての需要も高くなるでしょう。 そのため、再現性のあるノウハウを可視化することができれば、誰でもできる副業だといえるのですね。 自分の能力値があがる 『人としての能力があがる』点も魅力の1つとしてあげられていました。 これは研修講師に限らず、副業全般にもいえることでしょう。 例えば、今でこそ研修講師として人前に立って教えている森さんですが、元々は人前で立って喋るのが苦手だったそうです。しかし、何度も人前に出てモノを伝えることをやっているうちに、できるようになってきたとのこと。 「足をガクガクせずに、他人だろうが伝えるべきことは伝える胆力みたいなものはここ2年でものすごく身についた」とおっしゃっていました。 それもそのはず、森さんは1日に2本(朝7時半と定時後)の講座をほぼ毎日開催されていたそうです。(年間200講演) そうした継続力があったからこそ克服できたのでしょう。このように、人としての能力があがることも魅力の1つなのですね。 研修講師は誰にでも通用するノウハウの構築が大切 では、逆に研修講師として教えることについて大変な部分も伺いました。 研修講師として大変な部分は『誰にでも通用するノウハウを構築すること』をあげられていました。 その理由は、業界や企業によってパソコンの環境や操作方法が異なるからなのだそうです。 例えば、Outlookは業界ごとで使える機能や改造されていることもあり、同じソフトでも操作性がかなり違うとのこと。 このような違いを細かく分析し、相手の状況を踏まえて教えることが必要になってくるのです。そのため、相当な場数を踏み、研究しなければいけないのが大変とのことでした。 ちなみに、Outlook活用術は参入障壁が高いらしく、本業の人すら入ってこれない領域なのだそうです。しかも、なんと法人研修を行っているのは国内で森さんだけだというから驚きです。 それだけ、何度も講座や研修を行って内容をブラッシュアップさせているからこそ、より良いものを届けられるのですね。 会社員が副業で成功したいなら失敗の型を知ろう 副業をやるからにはやはりビジネスとして成功したいですよね。そこで、森さんに副業における成功と失敗の違いについて伺いました。 会社員が副業で成功するためには『失敗のロールモデルをきちんと把握すること』が大事だと森さんはおっしゃっています。 リクルートの調査によると、副業に興味がある人の割合は56.8%なのに対し、実際に始めている人は9.8%と少ないのがわかります。 引用:【*新設計版】兼業・副業に関する動向調査(2020)概要版|株式会社リクルート この調査から、過半数もの人が副業に興味があるのに対してほとんどが行動に至っていない点をあげ、その理由は『実はやってみたけれども上手くいかないからすぐに辞めてしまっている人が多いのではないか』と森さんは推測していました。 働き方改革の一環で副業が解禁されて3年経ち、副業を始めている人は徐々に増えつつあります。つまり、自分よりも先に副業を始めている人が少なからずいるというわけです。 先に副業を始めている人の失敗例を知ることができれば、避けられることはあるはずですよね。 しかし、失敗したことは誰もが隠したいことなので現状はオープンされていないことが多く、始めても上手くいかない原因となっているのではないかと森さんは指摘しています。 したがって、副業で成功するには『失敗のロールモデルをきちんと知ること』が大事だとおっしゃっているのです。 失敗から学ぶことはたくさんあるので、ぜひ副業を始める前に失敗の型を見つけてみると良いでしょう。 【まとめ】副業はあくまで収入を得る手段である インタビューの最後に森さんは「収入を得ることを目的とするなら、ぜひ収入を得る手段は副業だけでなくたくさんあるということを知って欲しい」とおっしゃっていました。 例えば、本業を頑張り出世をすることで収入を増やすことができますよね。 これも収入を得る1つの手段といえるでしょう。 さらに、実際に森さんは9つの特許を持っているらしく、その権利を会社に渡してその分の費用をいただく本業内収入も得ているそうです。 このように、副業だけにとどまらず収入を得る方法はいくらでもあるというわけです。 森さんのおっしゃる通り、収入を得る方法はたくさんあります。それぞれ環境も異なるため、自分に合った方法で収入を得ることが1番得策でしょう。 その中でも副業は誰でも取り組みやすいものが多いです。 そのため、本業とは別の収入を得たいと思っているなら、副業から取り組んでみることをおすすめします。 今回ご紹介した研修講師も、再現性のあるノウハウが可視化できれば、たとえ本業が忙しくても副業として始めることのできる仕事です。 さらに、知識をブラッシュアップすることでスキルアップにもつながるので、必然的に本業にも還元されるでしょう。 もっと成長していきたいと考えるのであれば、研修講師も1つの副業候補として入れてみてはいかがでしょうか。  
2021.11.19
【副業インタビュー】本業並みの収入も!?知られざる副業、恋愛コンサルタントの実態に迫る
"恋愛コンサルト"という副業 突然ですがあなたは、“恋愛コンサルタント”という副業を耳にしたことがありますか? 恋愛経験の少なさや自信のなさに悩む人に寄り添い、的確なアドバイスを行うのが、恋愛コンサルタントの仕事内容です。とはいっても、珍しい副業のため、イメージが湧かない方も多いかもしれません。 そこで副業アカデミーでは、恋愛コンサルタントとして活躍する、柏木さん、ユウさんのお二人から話を伺い、その実態に迫りました。 ※感染防止のため、オンラインで取材を実施。 始まりはTwitterのつぶやき 恋愛コンサルタントという珍しい副業ですが、始めたきっかけや当時の想いについて教えてください。 柏木 実は僕自身、好きだった女性に振られ、長い間立ち直れずに苦しんだことがあったんです。今では恋愛テクやノウハウを学んだことでそういった悩みは解決しました。それで、他の人には苦い経験をしてほしくないとの想いがあって、Twitterで恋愛系のつぶやきを投稿するようになりました。 そのうち、フォロワーの数が増え、個別に恋愛相談も持ちかけられるようになってきて。これは1つの事業として成り立ちそうだぞ、と。寄せられる相談に答えるうちにコンサルティングの形は自然とできあがっていきました。 その後、本業で営業職をしながら、副業として恋愛コンサルトに取り組むようになって。Webマーケターをしていたユウとサービスを拡げた今は、すっかり恋愛コンサルタントが本業です。 なるほど。原点にはご自身の苦い経験があるのですね。お客さんはどのような人たちなのか気になります。 ユウ 20~30代の男性が多いですが、その状況は様々です。今までの例でいうと、女性経験がなく自信が持てない大学生、気になる女性とのLINEのやり取りに気持ちが振り回されてしまう会社員、仕事一筋で女性との接点がなかった経営者など、です。 ただ、相談者の皆さんに共通しているのは、恋愛が原因で大きな損をしていたり、人生を心から楽しめていなかったりということなんですね。日々お客さんの悩みに向き合っていると、「男性一人ひとりが恋愛力を高め、もっと自信を持って恋愛を楽しんでほしい」という気持ちになります。 2年で500名のコンサルを手がける 恋愛コンサルタントの副業を始めてからの期間とサービスの利用者数について教えてください。 柏木 柏木、ユウ共に個人で2019年9月より個人で恋愛コンサルタントを開始し、2人でのサービスは2020年12月から始めました。 現在の利用者数は24名で半年間の長期コンサルサービスを提供中です。延べ利用者数だと短期長期合わせて500人近くとなります。 2年で500名ですか!それだけ多くの恋愛を手助けしてきたと考えると、すごいですね。 ユウ そうですね(笑)ちなみに、コンサルを受ける前と後では皆さん、驚くほど顔つきや雰囲気が変わるんですよ。その変化をそばで目の当たりにできるのも恋愛コンサルタントという仕事の醍醐味ですね。「人は変われるんだ!」ということを実感します。 一人ひとりに応じたオーダーメイドのサービス 恋愛コンサルタントの具体的な仕事内容や特徴について教えてください。 柏木 お客さんには、対面やチャットで、半年間の恋愛サポートを行います。 具体的なコンサル内容は幅広く、マッチングアプリのプロフィールやメッセージ添削に加えて、ファッション、ボディメイク、セックスに関するアドバイスまで様々です。他に、恋愛ノウハウをまとめたテキストや動画コンテンツを共有し、対面やチャットを利用しない期間でも、必要な知識を身につけていただけます。 ユウ とはいえ、実際に会ったからこそできるアドバイスも多いので、やはり対面でのコンサルは重視していますね。単純に、僕が人と会って話すのが好きというのもありますけど(笑) 柏木 会ってみないとわからないことって意外と多いよね。しゃべり方のクセだったり、座り方のクセだったり。恋愛ではそういったノンバーバル(非言語)な部分も重要なので、細かいところまでアドバイスさせてもらうこともあります。 細かいところって、自分ではなかなか気づきにくいですし、実際に対面した上でアドバイスしてもらえるのは心強いですね。お二人のコンサルを受けた方は、どのくらいの期間で彼女ができているですか? 柏木 お客さんにはwithやPairsといったマッチングアプリを推奨しているのですが、これまでのところ、早い人だと1週間以内、どれだけ遅くても2ヶ月以内には彼女を作ることができてます。ほぼ100%成功しているため、再現性には自信ありです。 ときにはデートについていくことも サービス内容が充実していて、実績も豊富・・・となると、気になるのはサービス料金です。 ユウ 半年10万円・30万円・50万円の3コースを用意しています。一番人気があるのは30万円のコースですね。このコースでは対面や電話での定期的なコンサルティングの他、より手厚いサービスを提供しています。例えば、女性との電話をお客さんに録音しておいてもらって、後から内容の添削を行うですとか。 柏木 場合によっては、デートについていくこともあるんですよ。もちろん、デート相手の女性にはバレないように(笑)お客さんを観察して、身振り手振りなど改善点があればアドバイスします。また、女性との会話についても、添削やフィードバックを行っています。 本業並みの収入も夢じゃない!? 月単位での収入を教えていただくことは可能でしょうか? 柏木 恋愛コンサルタントに関する収入でいえば、月20万~100万前後です。会社員のようにフルタイムで取り組んだ時は、運もあったのでしょうが、最高売上額で月600万円、諸々の経費を差し引いて300万円ほどだったこともあります。※記事販売サービスnoteでの恋愛ノウハウ販売額も含む ユウ その人の恋愛スキルや、マーケティングスキルによっても得られる収入は変わると思いますが、副業で取り組むなら、月20~30万が現実的に可能な数字ではないでしょうか。 泣きながら感謝された思い出 恋愛コンサルタントの仕事で大変なことや、やりがいを教えてください。 柏木 テキストや動画コンテンツ作成に時間がかかったり、素直にアドバイスを受け入れてくれないお客さんにもどかしさを感じたり、といったことはあります。でも、仕事で得られる嬉しさの方が勝るので、あまり苦に思ったことはないですね。 「コンサルしてもらって、理想のタイプの彼女ができた!」と、涙ながらに感謝されることもあり、そんなときは、営業時代とは比べものにならないやりがいを感じます。 ユウ SNSマーケティングなど集客面は大変ですかね。僕は人と会って話すことが好きなので、コンサル自体はとても楽しいんです。そりの合わないお客さんもたまにはいますが、そういう時は柏木に任せちゃいます(笑)僕らは良い意味で性格が真逆なので、そのあたりは上手く役割分担できているかな。 恋愛コンサルタントのやりがいについて語る柏木さん(写真:左)とユウさん(写真:右)。 最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。 柏木 恋愛コンサルタントはお客さんの自信や笑顔につながる仕事です。なので、お客さん一人ひとりに寄り添い、その成長を一緒に喜べる人なら向いている副業かと思います。接客やコーチングのように、相手の表情が直接見える仕事にやりがいを感じる人にもオススメですね。 ユウ 恋愛スキルに自信がある人はもちろん、過去に恋愛の悩みを乗り越えた経験がある人にも向いている副業だと思います。そういう人なら、お客さんの悩みにもきちんと寄り添えるでしょうから。 さいごに 以上、恋愛コンサルタントとして活躍される柏木さん、ユウさんのお二人に話を伺いました。まだまだ珍しい副業ですが、取り組む人の少ないうちは稼げるチャンスかもしれません。 お客さんの喜びや変化を間近に感じられ、工夫次第で本業並みの収入も期待できる恋愛コンサルタントの副業、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか。 Interviewee 柏木(27)・ユウ(25) 2019年9月からSNS上で”恋愛コンサルタント”として活動開始。相談者一人ひとりの悩みに寄り添うことを重視し、ファッション、トーク、ボディランゲージ、ボディメイク、セックスに至るまで幅広くアドバイスを行う。マッチングアプリを活用し、2年間で500名以上の恋愛を成功へと導く。豊富な実績により、恋愛に悩む人たちから高い信用を得ている。 柏木さんTwitter:@ka_shiwa_gi ユウさんTwitter:@Nampa_Mind ライター:住田 憲隆
2021.11.09
【企業インタビュー】ユーザーファーストな国内最大級のレンタルスペース予約サイト〜株式会社スペイシー〜
  こんにちは。 副業アカデミーの谷口です。   シェアリングエコノミーの中でも代表的なのが「レンタルスペース」です。 そんなレンタルスペースを利用する際、または貸し出す際に欠かせないのがレンタルスペース予約サイトです。 今回は国内最大級のレンタルスペース予約サイト「Spacee(スペイシー)」を運営する、株式会社スペイシーの早川晃輔さんにお話を伺いました。   Spacee(スペイシー)について   今回ご紹介するSpacee(スペイシー)は、2013年10月にスタートしたレンタルスペース予約サイトです。 サービス開始から約8年で、利用者は約40万人、掲載されているスペースはおよそ6,000件を数えます。 ユーザーの多くは20代から50代の男性で、もともとは都心部におけるオフィススペース以外での会議室利用や、フリーランサーによるワークスペース利用ニーズの高まりに応える形でサービスを開始しましたが、現在ではプライベート利用のユーザーも徐々に増えている層です。 検索がしやすいUI(ユーザーインターフェイス)   筆者もこのサービスを複数回利用したことがありますが、最も印象的なのはその検索のしやすさです。 例えば最重要とも言える要素である立地については、スペースの場所がマップ上にピン留めされる形になっており、直感的に把握することが出来ます。 こうした検索のしやすさについて、早川さんはこのように話してくれました。 「やはり、使いやすさ、検索のしやすさにはこだわったUI/UX設計にしています。立地はもちろんですが、利用目的や人数、利用時間、設備など、より利用者さんのニーズに合わせたスペースを見つけて頂けるように工夫をしています。その工夫を評価いただいたのか、Spacee(スペイシー)は2016年度にグッドデザイン賞も受賞しているんです。今後はユーザーさんの検索履歴などからサジェスト(おすすめ)する機能の強化も進めて、より効率よく使いたいスペースが見つけられるサービスに進化させていく予定です。」 なるほど、グッドデザイン賞受賞とは恐れ入りました。やはり予約サイトは検索&予約されてなんぼ。 最も力を入れるべきところにきちんと注力できているのは、さすが8年間の歴史を持つ老舗サービスですね。 現在は大半がビジネスユース   ではSpacee(スペイシー)でよく予約されているスペースはどんなところなのでしょうか? 「サービスの提供開始理由が会議室やワークスペースのニーズに答える形でしたので、現在でもビジネスユースが多く、7〜8割くらいの割合になっています。特にコロナ以前ですと、大型スペースの需要が多かった印象ですが、コロナ禍に突入してからはそのあたりのニーズは割合が下がっていますね。しかしその反面、個室のワークブースなど小規模スペースの利用が増えました。一時期は利用数が少し減った印象でしたが、現在はコロナ前とほぼ同水準まで回復しています。緊急事態宣言などが発出された際は、特集ページに『コロナ対策がある会議室特集』というページを作って、ユーザーさんに安心して利用して頂けるように工夫しました。今後はパーティルーム、撮影、ママ会といったプライベート利用のユーザーも増やしていきたいと考えていまして、そのためのコンテンツ制作も進めています。」 ニーズに応えるという前提から掲載されるスペースもビジネスユース向けが多かったこともあって、やはり今でもその割合は高いということですが、今後ますます掲載スペースも増えていくことで、プライベート利用者の割合も増えていきそうですね。 ユニークな特集ページ   筆者が個人的にSpacee(スペイシー)の大きな特徴と捉えているのが、先程も早川さんの言葉にもあった「特集ページ」。 よくよく見てみると、中には「喫茶質ルノアール近くの会議室」というユニークなものまであります。 これらの特集ページはどのようにして生まれたのでしょうか? 「一番はやはりユーザーさんのニーズを満たすということを目的として作っています。例えばいまであればリモートワーク需要に応える『静かで集中できる個室特集』や時期的なニーズとして『ハロウィンパーティに最適な個室特集』などがあります。その他にもプライベート利用のニーズを考えて、ボードゲーム、撮影・動画配信、ダンス・ヨガ、スポーツ観戦といったジャンルなども特集で掲載しています。また、2020年から予約の利用ができる用になったスマートワークブース『テレキューブ』の特集ページも掲載をしていまして、こちらもご利用が日に日に増えています。」 いずれもユーザーニーズに応えるためのページというのがよく分かる説明でした。 個人的には毎月更新される「◯月度予約ランキングTOP100」はユーザーにとっても掲載者にとってもよいページだなと感じています。 ユーザーにとっては質の良いスペースを簡単に見つけることができ、掲載者にとってはここに掲載されることで予約がよりされやすくなる(ここに掲載されることを目指す)という一つの指標になりますものね。 掲載も簡単   ここまではスペースを探す&予約するユーザー側の目線でお話を伺いましたが、続いてはスペースを掲載する掲載者側のことも伺ってみようと思います。 そもそもSpacee(スペイシー)に掲載をする場合、なにか条件があるのでしょうか? 「掲載に関する条件はほぼ無いに等しいと言って良いかと思います。もちろん利用規約はありますので、それにはご同意いただくことが前提となりますが、持ち家だからOKとか賃貸だからNGのようなこともありませんし、貸し出したい時間や価格、そのスペースで何が出来て何が出来ないのかといった設定も掲載者の自由です。掲載に関するサポートもしていて、特に掲載写真やタイトルについては積極的にアドバイスしています。」 まとめ ということで、国内最大級のレンタルスペース予約サイト「Spacee(スペイシー)」をご紹介しました。 「Spacee(スペイシー)」はスペースの検索&予約、掲載ともにウェブサイト (https://www.spacee.jp/)からで行うことが可能です。 ご興味がある方はぜひ一度ウェブサイトをご覧になってくださいね。 それではまた。  
2021.10.12
【企業インタビュー】ユーザーも投資家も要注目!新世代のコワーキングスペース〜株式会社アイビーリンクス〜
  こんにちは。 副業アカデミーの谷口です。   2020年に新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、急速にテレワークの普及が進みました。 東京都産業労働局の報道発表によると、2020年3月には24%だった都内の企業(従業員30人以上)におけるテレワーク実施率は、2021年5月には64.8%まで上昇。 実施率は企業の規模が大きくなるほど高く、従業員数100名〜299名の企業では68.3%、300人以上の企業では82.8%となっています。 またテレワークの実施回数も週3回以上の企業が約50%に迫っており、多くの人が週に何日かはオフィス以外の場所で仕事をしているようです。 (参照:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/06/03/03.html)   そんなテレワークにおいて一つの課題となっているのが「場所」です。 株式会社LASSIC(ラシック)が運営するWEBメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」が実施した、テレワークにおける『仕事場』に関するアンケート調査の結果によると、テレワーク時の作業場所として最も多く利用されているのは、リビングルームの49.58%。2位には個室の書斎が27.39%で続きますが、それ以降はダイニングルーム(16.71%)や寝室(16.34%)と、本来は仕事以外の用途で使用している部屋を転用している人が多くなっています。 (参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000069473.html)   その弊害か、つなぐマーケティンが運営するフリーランス情報メディア「フリーランスガイド」が実施したリモートワークで困ったことについてのアンケート調査では、「仕事に集中できない・リモート環境が整っていない」や、「ネット環境が不安定」、「やる気が出ない・仕事以外の誘惑が多い」といった回答が上位にランクインし、オフィス以外の場所で仕事をすることの難しさを感じている人が多いという実態が明らかになりました。 (参照:https://freelance-media.jp/questionnaire/post-304/)   そんなテレワークの抱える課題の解決策として、副業・複業に取り組む場として、今注目を浴びているのが、株式会社アイビーリンクスが提供しているサービス「ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)」です。 今回は株式会社アイビーリンクス代表取締役の水野功さんに「ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)」についてお話を伺いました。 ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)について 今回ご紹介するivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)は、2018年1月にスタートした「コーヒー1杯の料金で1日使える会員制のシェア&コワーキングスペース」のサービスです。 サービス開始から約3年半で利用できる拠点は6箇所まで増え、新規の拠点も近々のオープンに向けて複数準備が進行しているそうです。 ユーザー数も増えており、会員数は約1,000名。月1回以上サービスを利用しているアクティブユーザーは約400名を数えます。 ユーザーすら心配になる!?圧倒的な利用料金の安さ 筆者がこのサービスを知った時の印象は、一にも二にも「安い!」でした。いえ、正確には「安すぎる!!」ですね。 ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)で現在利用できる拠点は、高輪、大島、王子、溝の口、府中、町家といずれも首都圏の主要路線が通る駅の近隣です。 そんな立地でコワーキングスペースが1日133円(税込146円)~490円(税込539円)で利用でき、しかも入会金や月額の会費は無料なのだから驚きです。 そこで、筆者は開口一番、この印象を水野さんにぶつけてみました。   「実はサービスを開始したころは最高金額が1日380円(税別)で、今よりもさらに安かったんですよ。でも、ユーザーさんから『この金額で本当に大丈夫なんですか?』、『利用できなくなると困るから値上げしてください』というお声を頂いて、それで値上げに踏み切ったんですよ(笑)」   ユーザーから「値上げしてくれ」と言われるなんて、なかなか経験できることではありませよね。でも、確かに筆者がユーザーだったら同じように考えたと思います。 実は筆者もコワーキングスペース利用経験者で、副業用に毎月約10,000円を負担していました。 現在は自宅に書斎を設けたのでその負担はなくなりましたし、コワーキングスペースを借りていた時も「スペース利用料以上は絶対に稼がないと」というモチベーションに繋がったので後悔はしていませんが、もし自分が利用できるエリアにこのサービスがあれば間違いなくこちらを利用していました。   しかし、なぜここまでの低価格に設定をしているのでしょうか?その理由について、水野さんはこんなふうにお答えくださいました。   「私は会社員時代、不動産会社で新規事業の担当をしており、シェアオフィスの立ち上げを経験しました。しかし、それらのシェアオフィスは自社ビルを活用するため、都心のターミナル駅に立地していて、会費は月額数万円とどうしても高めになってしまいます。通うにしても都心まで電車で行く必要があるため、会社に出勤するのと大きな違いを感じることができなかったんです。正直、『だったら会社のオフィスで良いや』って思ってしまうなと感じたんです。そこで、『もっと自宅の近くに、集中できて、かつコーヒー1杯くらいの料金で時間を気にせず1日使えるような場所を提供したい』と考えました。それで勤務していた会社を退職・起業して、2018年1月に最初の拠点を荒川区町屋で開設したんです。」 低価格の秘密は効率化と柔軟性 他のサービスと比べても圧倒的な価格優位性を持つivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)ですが、では一旦なぜここまでの低価格を実現できるのでしょうか?   「一番の理由はイニシャルの面でもランニングの面でもコストを極力下げているからですね。施錠をスマートロックで管理したり、利用予約もオンラインで行えるようにしていますし、利用料の決済も利用回数と単価をシステムで毎月末に自動計算してユーザーさんのクレジットカードから自動決済されるようにするなど、とにかく効率化をしています。それから、溝の口の拠点がちょっと特殊なんですけども、実はここ居酒屋さんなんです。営業が17時からなので、朝6時から夕方までをアイビーカフェとして運用するということもしています。飲食店がクラウドキッチンを並行運用したり、自宅を民泊として貸し出すのと同じような発想ですね。今オープン準備をしている拠点の中には、マンションのラウンジや集会室なんかもあって、『施設はあるけど利用されていないしもったいないよね』というところを有効活用する形で拠点を増やしているんです。」   なるほど、低価格は効率化や柔軟性を持たせた事業展開と企業努力の賜物だということなんですね。 不動産投資という切り口から見たivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク) ところでivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)の拠点はアイビーリンクスが自社物件で展開しているわけではありません。 つまりそれぞれの物件にはオーナー(大家さん)がいるということです。 そこで、「不動産投資という切り口からivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)を見るとどうなるのか」ということも伺いました。   「一つの選択肢としては面白いと思います。従前の賃貸住宅の場合、例えば4室のアパートを1棟運営しているとすると、1部屋が退去になるだけで総家賃収入が25%目減りしてしまいます。退去後の清掃や原状回復、次の入居者が決まるまでの空室期間を考えると、なかなか大きなリスクだと思うんです。一方でivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)の仕組みは、そもそも1つの拠点(賃貸住宅で言うなら1部屋)に複数の会員が付きます。利用の単価こそ高くありませんが、それは裏を返せば会員が1人離れてしまった時の減収額も小さくできるということです。衣食住に加えて「働」というのは日常生活の一部に含まれる普遍的な事業分野だと思います。コロナ禍がどの程度で解消するかはわかりませんが、テレワークの実施率がコロナ前の水準に戻るということは考えられませんから、特に都心では今後も一定の需要が見込めるビジネスモデルだと考えて良いでしょう。遊休不動産をお持ちの方や、初期費用を少なく始めたいという方にはぜひ検討いただきたいと思いますね。」 コロナ禍で広がったユーザー層 続いて筆者が水野さんに伺ったのはサービス利用者について。一体どんな属性の人たちがどんな使い方をしているのでしょうか。   「ボリュームゾーンはやはり30代ですね。続いて40代、20代、50代という順番です。コロナ前はやはり副業で収入を増やしたいという方の利用が多かったんですが、コロナ禍になってからは本業のテレワークで利用する方が増えました。それから、授業がリモートになった学生さんも多いと感じます。コロナ前は土日祝日と夜が利用の中心でしたが、コロナ禍に入ってからは平日丸1日という方も増えています。ユーザー層の広がりとともに、トータルの利用時間も伸びているという状況です。また中には複数の拠点を利用しているユーザーさんもいらっしゃいますので、今度もより皆さんの使いやすい場所に拠点を増やしていきたいですね。」 まとめ ということで、今回はコーヒー1杯の料金で1日使える会員制のシェア&コワーキングスペースサービス「ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)」をご紹介しました。   水野さん曰く、「まずは首都圏で30拠点くらいまでの規模拡大を予定している」とのことでした。 ひょっとししたら、あなたのお住まいの近くにも拠点ができるかもしれませんね。   ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェネイバーアンドワーク)は、拠点の内覧予約、内覧、利用手続きを行うことで、簡単に利用を始めることが出来ます。 ご興味がある方は公式ウェブサイト(https://www.ivycafe.jp/)を御覧くださいね。   それでは、また。  
2021.09.10
【企業インタビュー】スポット・アルバイト検索サービス利用率1位獲得の実績〜シェアフル株式会社〜
  こんにちは。 副業アカデミーの谷口です。   あなたは「ギグワーク」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 「ギグワーク」というのは造語で、「ギグ」はもともとライブハウスでの短い演奏セションや、クラブなどでの単発演奏を意味する英語「gig」に由来します。 このことから、「ギグワーク」はインターネット上のプラットフォームサービスを通じて個人が請け負う単発の仕事を表す言葉として使われ、そのギグワークに従事する労働者を「ギグワーカー」と呼びます。   実は、この「ギグワーカー」が今急激に増えています。 クラウドソーシングサービスのLancersが2021年1月から2月に掛けて行った調査によると、日本国内のギグワーカーは既に300万人を超えているそうです。 (参照URL:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210528/k10013051781000.html)   背景にあるのは、やはり新型コロナウイルスの感染拡大です。 相次ぐ休業要請などによって営業に大きく影響を受けた飲食店やホテル業界は、大幅な人員削減を行い、その結果削減の対象になった人がギグワーカーとして働くケースが増えたのです。 また、企業側も感染状況や緊急事態宣言、まん延等防止措置など、目まぐるしく変わる状況に併せて人員の需要が日々変動するため、その波に柔軟に対応出来るようにギグワーカーを活用しています。 需要と供給、それぞれのニーズが高まったことで、ギグワークの拡大、ギグワーカーの増加が起きているんですね。   そんなギグワークの分野で今人気のアプリが、シェアフル株式会社が提供しているバイト探しアプリ「シェアフル」です。 今回は「シェアフル」についてご紹介します。   シェアフルについて 今回ご紹介する「シェアフル」は2019年1月にローンチした、働いてすぐに報酬が欲しい個人と人手不足の企業を1日単位でマッチングしている「スキマバイト」のアプリサービスです。 2020年2月にツナグ働き方研究所が発表した調査結果ではスポット・アルバイト検索サービスの利用率で1位を獲得し、2021年7月の時点ではアプリのダウンロード数は80万を超えるなど、ギグワークの分野では人気のサービスになっています。 (参照URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000004558.html) シェアフル誕生の背景 「もう少し稼いで、たまには贅沢できるくらいの貯蓄をしておきたいな」 「サークルとか研究活動で忙しくて長期のバイトはできないから、時間があるときに一気に稼げる方法はないかな」 「子育ての合間に、自分が自由に使えるお金くらいは稼いでおきたいな」 「今月は出費がかさみそうなんだけど、バイトのシフトを増やせなかったな」   働いている人の中にはこうした希望や悩みを持つ人も少なくないと思います。 しかし、エンジニアやデザイナーの仕事や作業系のお仕事など短時間・短期間のお仕事の種類は限られており、こうした声には応えられないことが多いのが現状です。 ほんの少し空いたスキマ時間を、いつでも、どこでも、誰でも、価値に変えられる、そんな仕事に出会える。 「シェアフル」はそういった社会を目指すために立ち上げられたサービスなんだそうです。 シェアフルの特徴 ではここからシェアフルの特徴を3つご紹介します。   アプリで完結 シェアフルの特徴、1つ目は「アプリのみで完結する」サービスになっていることです。   利用方法は、スマートフォンでシェアフルアプリをダウンロードし、ユーザー登録(プロフィール登録、本人確認書類、メールアドレス、報酬を受け取る銀行口座情報)をするだけ。 あとは空いている日付をアプリ上のカレンダーで選んでおくと、おすすめの仕事がレコメンドされる仕様になっています。 もちろん、条件を指定して自分で仕事を探すことも可能です。   やってみたい仕事が見つかったら応募をするだけ。 お仕事の募集をしている企業側があなたの応募を見て、OKをすれば決定の連絡が届くようになっています。   お仕事の種類が豊富 シェアフルの特徴、2つ目は、募集されている仕事の種類が豊富なことです。   3〜5時間、もしくは1日単位の求人を多く取り扱っているため、自分の都合に合わせてスキマ時間を活かして働けます。 一方で、長期や正社員募集の募集やお試し求人も取り扱いもあるので、ギグワークで働きながら定職を探すことも可能です。   また、短時間・単発のお仕事には未経験OKや簡単な仕事が多いので、比較的応募のハードルが低くなっています。 もちろん持っている資格や経験を活かせる求人もありますので、自分のやってみたい仕事の条件を指定して検索してみると良いでしょう。   報酬が高い シェアフルの特徴、3つ目は報酬が高いことです。   シェアフルに掲載されている仕事は、平均時給が1,200円。 また、キャンペーンなどを頻繁に行っているため、報酬以外にギフト券などを貰えるチャンスもあります。 短時間で高単価の報酬を受け取れるのは嬉しいですよね。 まとめ ということで、今回はスキマバイトアプリサービスの「シェアフル」をご紹介しました。 既にギグワーカーとして働いている方は利用している方も多いと思いますが、それ以外の方でも 突然予定が空いたので、時間を有効活用したい方 パートや子育ての合間にもう少し稼ぎたい主婦や主夫の方 正社員だけど、休日にもう少し稼ぎたい方 年末年始や長期休みの大学生の方 掛け持ちバイトをしたいフリーターの方 お試し採用がある長期バイトを探している方 長期のアルバイトを探している方 次の就業先のお仕事が始まるまでの合間に日にちが空いている方 などにはおすすめのサービスです。   是非一度アプリをダウンロードして「シェアフル」を使ってみてくださいね。 アプリのダウンロードはこちらから。   それでは、また。  
2021.09.06
【企業インタビュー】「カラーミーショップ」で日本の商いをなめらかに〜GMOペパボ株式会社〜
  こんにちは。 副業アカデミーの谷口です。   2021年2月18日に、株式会社富士経済から「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」という調査結果が発表されました。 この調査結果によると、2021年のEC市場は前年比で11.5%増の15兆1127億円、さらに2022年には16兆4988億円にまで拡大する見通しだそうです。 コロナ禍の外出自粛要請によって、「おうち時間」が長くなったことや、実店舗での買い物を控え、インターネット上での購入が加速したことが大きな要因になっています。   インターネット上で商品の購入ができるe-コマース(EC)は、インターネットの普及とともにその市場を拡大しており、昨今ではECで買い物をすることを表す「ポチる」という言葉が広く認知されるなど、私達の生活に深く浸透しています。   そんなECには、大きく分けて2つの種類があります。それがモール型と自社ECです。   モール型というのはAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどに代表されるもので、その名の通りインターネット上にあるショッピングモールに店舗を出すというものです。 モール自体が高い集客力を持つというメリットが有る一方で、使用にあたって様々なレギュレーションがあることや、一定額の出店手数料を支払う必要があること、同じモール内に競合が多いなどのデメリットがあります。   一方で自社ECというのは、事業者が自らEC機能のあるサイトを用意し、そこで商品を販売するものです。 自由にサイト構築が出来ることやブランディングにも優位性があるといった点がメリットですが、一方で集客も0から自分たちで行う必要がある点や、サイトの制作にコストや手間がかかるという点が大きなデメリットになっています。   しかし、昨今ではそんな自社ECの制作を簡単に、かつ安価に行うことができる様々なサービスが登場しており、コロナ禍においてそれらのサービスは確実に利用者数を増やしています。   そんな自社EC用のプラットフォームの1つ「カラーミーショップ」を提供しているのが、GMOペパボ株式会社です。 今回は「カラーミーショップ」を運営している、GMOペパボ株式会社の和田真人さんにお話を伺いました。 取材に応じてくれたGMOペパボ株式会社の和田真人さん。 カラーミーショップについて 今回ご紹介するカラーミーショップは、2005年から16年に渡ってサービスを提供し続けている国内最大級のネットショップ作成サービスです。 「低コスト×高機能」を特徴としており、商材や事業規模にかかわらず、多くのショップに選ばれています。また、デザインのカスタマイズ性が高く、ブランドの世界観を存分に表現できるので、国内で活躍するクリエイターからも好評です。 プランは初期費用・月額費用無料の「フリープラン」や、月額制で決済手数料が低い「レギュラープラン」、「ラージプラン」などが用意されており、売上規模に合わせてプランを選択しショップ規模に合わせた利用が可能です。 機能についても、機能拡充を自由におこなえる「カラーミーショップ アプリストア」から、機能を自由に追加できます。 料金・機能の両面で、とても高い柔軟性があることが大きな特徴です。 ユーザーはどんな人? 取材をさせていただく立場としては大変恐縮だったのですが、実は筆者は「カラーミショップ」を使ったことがありません。 理由は至ってシンプル。筆者には自社ECを構えて売るためのオリジナル商品が無いからです。   裏をかえせば、「カラーミーショップ」は商品を持っている人が使うサービスということが想像できるのですが、では実際はどんな方々がサービスを使っているのか、まずはその点からお話を伺いました。 「ジャンルで言うと、飲食とアパレルが圧倒的に多いです。中でもコロナ禍ということもあり、飲食系の事業者さんが増えていると感じます。 例えばカフェやスイーツショップ、酒造メーカー(蔵元)さんにもご活用いただいています。事業者さんの形態でいうと、個人の方が40%くらい、つまり過半数が法人さんということなります。 それから、実店舗を持っている方の割合がとても高いですね。2018年末の数字ではありますけど、約75%の方が実店舗と並行してカラーミーショップでEC運営をされているという結果が出ています。 弊社にはモール型の国内最大のハンドメイドマーケット「minne」というサービスもあるんですが、実はminneとカラーミーショップの両方を使う人もいらっしゃいます。 先にminneで出店をしてみて、ブランディングを強化したい方がカラーミーショップもお使いになるというパターンも見られます。 法人さんや実店舗を持っている方が多いからだと思うのですが、ユーザーのアクティブ率はほぼ100%と驚くほど高く、平均年商も550万円と比較的高くなっていると思います。 本気度の高いユーザーさんが多いというのが、カラーミーショップの特徴かもしれませんね。」   なるほど、やはり既に一定の規模で商売をされている方が、販路拡大やブランディングの為に活用する手段として「カラーミーショップ」を選んでいるということなんですね。 一大プロジェクトだった「フリープラン」のリリース しかし、それにしてもユーザーのアクティブ率がほぼ100%というのは驚きです。 無料プランが用意されているサービスは「無料ならとりあえず登録しておくか」という考えでアカウントを作成したものの、結局運用されずにいわゆる休眠アカウントになってしまうことも少なくないというのが、筆者のイメージだったのですが。   「実はカラーミーショップのフリープランは今年(2021年)の5月にリリースされたばかりなんです。」   これは衝撃の事実です。 多くのECプラットフォームがフリープランを提供する中で、これまでは有料のプランのみで運営していたとは。   「サービスの提供開始から、月額固定費が必要となるプランだけをご提供してきました。 フリープランの構想自体は10年くらい前からあったのですが、『そうすることが本当に事業者さんの為になるのか』という議論もあって、二の足を踏んでいたんです。 しかし、コロナ禍をきっかけとして方向性が大きく変わりました。カラーミーショップが掲げているミッションが『日本の商いをなめらかに』なんですけれども、この状況において月額固定費をご負担いただくのは導入ハードルが高いのではないか、本当に商いをなめらかできているのか、ということで、フリープランのご提供に舵を切ったんです。」   なるほど、もともと固定費のかかるプランでの展開がメインなのであれば、ユーザーのアクティブ率が高いのも頷ける話です。 本気度の高いユーザーが多いというのも、固定費を負担するということを決断して利用している方が多いからなんですね。 かゆいところに手が届くサービスと、充実のユーザーサポート ところで、ここ数年ではいわゆる自社ECを向けのサービスが国内海外を問わず増えてきています。 そんな中でも「カラーミーショップ」がユーザー数を確保してこられた理由はどんなところにあるのでしょうか? 「一番の理由は、16年の運営の中で改善されてきた利便性の高さにあると思います。平たく言うと『かゆいところに手が届く』ということですね。 たとえば受発注管理や返品対応、帳簿付けなどがカラーミーショップの中で可能ですし、もちろん決済機能も実装しています。 それから、例えば商品がメディアで取り上げられたりするとサイト来訪者が一気に増えてサーバーがダウンするなんていうこともあると思うんですが、カラーミーショップの場合はフリープランであってもそういった心配はほぼありません。 さらに、HTMLやCSSにこれと言った制約が無いので、デザインにおける自由度もとても高いですし、プランによってはブログやLPのようなページも10,000ページまで自由に作成することが出来ますので、情報発信ツールとしても活用可能です。 加えて、『自分でデザインができない』というユーザーさんの為に、制作代行も請け負うことが出来ます。つまり、ユーザーさん一人ひとりの思い描く自社ECを柔軟に実現することが出来るんです。」   なるほど。 でも、そこまで機能が充実していると使いこなせるようになるもの一苦労ですよね?   「それが、弊社のサポートに届くご質問はとにかくコアな質問が多くて、初歩的な操作や機能に関する質問はほとんど無いんです。 それだけユーザーさんの理解度が高くなっているんだと思うんですが、そのための工夫としてカラーミーショップの利用方法を解説するセミナーを開催したり、YouTubeの公式チャンネルを活用してこれからネットショップを始める方向けの動画や、売れているネットショップが実践してることをまとめた動画などを配信しています。 2020年は年間で約180本の動画を配信していて、16万回を超える再生数になったんですよ。 『問い合わせる必要がない』というのがユーザーさんにとって一番だと思っているので、今後もサポート体制は厚くしていけたらと思っています。」   年間180本ということは、ペースにすると2日に1本。 それだけの手間暇をかけているという事実には「恐れ入りました」の一言ですし、ユーザーにとっては嬉しいことですよね。 まとめ ということで、今回はGMOペパボ株式会社の和田さんに「カラーミーショップ」についてお話を伺いました。 最後に「カラーミーショップ」の今後の展望について伺いました。   「店舗事業者さん、卸のかた、主婦のかたなど、これからご商売を始めたい、広げたいと考えているかたが、よりスムーズにネットショップを始められるようなサービスにしていきたいと考えています。 フリープランのご提供も、月額固定費のご負担をなくすことで、入り口のスムーズさを実現するための施策でした。 一方で、カラーミーショップには既に月商が億単位になっている方もいらっしゃるんですが、そういった方々には有料プランを選んで頂くことで決済手数料の料率を下げていただくということも実現しています。 商いのはじめの一歩から、規模が大きくなってからの利益の最大化まで、『ゆりかごから墓場まで』ではないですが、ユーザーさんそれぞれのステージに合わせて、長い期間、そして最大限ご活用いただけるサービスにしていけたらと思っています。」   「カラーミーショップ」はサービスサイト(https://shop-pro.jp/)からお申込み・ご登録を行うことで簡単に利用を開始することが可能です。 ご興味がある方はウェブサイトをチェックしてみてくださいね。   それでは、また。
2021.07.27
【企業インタビュー】「緩やかなつながり」で「ライフライン」のようなサービスに 株式会社エニタイムズ
  こんにちは。 副業アカデミーの谷口です。   2021年7月12日に、株式会社野村総合研究所から 「新型コロナウイルス流行に係る生活の変化と孤独に関する調査」 の結果が発表されました。 この調査結果によると、20代の男性では52.9%、女性では56.8%が「日常的に孤独を感じる」と回答したそうです。 コロナ禍によって相次ぐ外出自粛要請によって、人と会う機会が大幅に減ったことがその要因になっているのでしょう。   しかし、コロナ以前から日本社会における人と人との繋がりの希薄化は進行していました。 厚生労働省が毎年発表している『厚生労働白書』では、平成18年版において、 “近所付き合いの程度については、1975(昭和50)年から2004(平成16)年までの間、 町村と大都市及び自営業者と雇用者の別に見ても、いずれも低下しており、特に1997 (平成9)年から2004年にかけての減少幅が大きく、この期間に大きく近所付き合いが 失われたことがわかる。” という記載がなされており、およそ25年前から15年前にかけての10年間はその傾向が顕著だったようです。   そんなつながりの希薄化を「ビジネス」という手段で解決しようという試みに取り組んでいるのが、株式会社エニタイムズです。 同社が提供しているスキルシェアサービス「ANYTIMES」は、自らのサービスをチケットとして販売することで収入を増やすことも出来るプラットフォームでありながら、“ご近所で、会って、助け合い”というコンセプトを掲げた、社会課題の解決も目論むサービスになっています。   今回はスキルシェアサービス「ANYTIMES」を運営している、株式会社エニタイムズの松沢実穂さんにお話を伺いました。 ANYTIMESについて 今回ご紹介するANYTIMESは、先述した通り「ご近所で、会って、助け合い」をコンセプトに掲げているスキルシェアサービスです。 公式ウェブサイトに「日常のちょっとした用事を依頼したい人と、仕事をしたい人をつなげるアプリです」という記述がある通り、家事やペット、家具の組み立てといった「日常生活」に密着したジャンルのサービスが数多く掲載されています。 現在の登録者は約7万人で、一度登録するとサービスを提供する「サポーター」としても、サービスを利用する「依頼者」としても利用が可能です。 ちょっと「不思議」なロゴマークにこめられた想い 筆者がANYTIMESを初めて見た時の印象は「変わったロゴマークだなぁ」でした。 「これはきっと何か意味があるに違いない!」ということで、インタビュー冒頭で松沢さんにこの疑問を投げかけてみたところ、こんな答えが返ってきました。   「このロゴマークには『コネクテッドプラス』という意味があります。 コネクテッド、つまり人と人との繋がりが生まれることで、お互いの人生がプラスになる、より良くなっていくようなサービスでありたい、そんな想いが込められているんです。 実は代表の角田は小学生の頃から開発途上国でまちづくりに関わる仕事をしたいと考えていました。 しかし社会人になって様々な経験をする中で、『日本でのまちづくりはできているのか?むしろ繋がりは希薄化し、幸福度も低く、住みづらい国になってきているのではないか』と問題意識を持ったんです。 そこでまずは身近な日本から地域の繋がりを作る事業を起こそうと思い、このサービスを立ち上げました。 そんな創業当時からの想いがロゴマークにも表れています。」   なるほど、これは良いお話が聞けたとすでにちょっと満足な筆者でしたが、ここから更にANYTIMESについて深くお話を伺っていきましょう。 コロナ禍すら追い風?「ご近所」の概念をアップデート! 続いて筆者が松沢さんに伺ったのは、「ご近所で、会って、助け合い」というコンセプトに関連する内容。 「ご近所」ということは、やはり小さなエリア内での依頼が多いのではないか?そして「会って」ということだけれども、ではコロナ禍においては利用者がかなり減ったのでは? ということでした。 しかし、頂いた返答はいずれの問いに対しても筆者の期待を良い意味で大きく裏切るものでした。   「ご近所というと、なんとなく『徒歩圏内』というイメージを持たれるかもしれませんが、ANYTIMESでは『近所という概念のアップデートしたい』という考えを持っています。 例えば首都圏は交通網が発達していて、1時間もあれば隣県へのアクセスも容易ですよね? それから、単純にご自宅があるエリアに限らず、例えばお仕事をされている会社があるエリアも、過ごしている時間の長さやそのエリアとの関わりの深さを考えれば、ご近所と言えるのではないかといった考え方をしています。 もちろんサービスによっては比較的狭いエリアで収まるものもありますが、オンラインで提供できるものであれば、物理的な距離は離れていても、ご近所感覚でサービスを提供することが出来るのではないでしょうか。   コロナ禍の影響については、とても限定的だったと言って差し支えないと思います。 ANYTIMESの中で一番割合の多いサービスが家具の組み立て代行なんですが、外出自粛でお家時間を充実させたい人やテレワークの為に家具を新調した人が増えたこともあり、依頼件数が増えているんです。 特にIKEAさんの家具組み立て依頼が多いですね。 実は2020年の12月にIKEAさんとANYTIMESは提携をしていまして、後ほどご紹介する認定制度の中に『イケア家具組立認定サポーター』というものもあるんです。 IKEAさんとの提携は創業時から時間を掛けて取り組んできたサービスで、もともとは代表角田自身のニーズから生まれたものなんですよ。 サポーターさん側にも『自分ではそんなに家具を買う機会はないけど、日曜大工的に組み立てをやりたい』というニーズもあって、依頼者さんサポーターさんのどちらにも喜んでいただけました。」   ご近所という概念をアップデートしながら、一見逆風に見えるコロナ禍すら追い風に変えてしまうというのは素晴らしいサービス力ですよね。特に「イケア家具組立認定サポーター」のお話は筆者もサポーター側として特に深く頷ける内容でした。 昨今のDIYブームを見ていてもわかるように、「自分で何かを作りたい」という願望を持っている人は相当数存在しています。とはいえ、自宅に必要な物は限られているし、材料費もかかるし、売り物に出来るほどのクオリティではないという方が大多数。 しかし、対象が誰かの購入したIKEAの家具であれば、自分で買う必要はないし、仕上がりのクオリティも担保されているし、収入にもなります。 自分の趣味を仕事に出来るというとてもありがたいサービスというわけですね。 利用者のニーズに応えて成長するサービス スタートは「リクエスト」からだった 筆者がANYTIMESのサービスを知っていく中で「独特だな」と思ったのが、「リクエスト」という制度。 要するに、サービス提供者側が「こういうサービスがありますが、どうですか?」と仕事を募集するのではなく、依頼者側が「こんなことしてほしいんですけど、誰かやってくれませんか?」という募集をする形式のことです。 スキルシェアのサービスでは前者の方が圧倒的多数だと思うのですが、なぜあえて「リクエスト」を設けているのでしょうか?   「実は、ANYTIMESがスタートした当時は『リクエスト』しかなかったんです。その後、 ユーザーさんなどの声を受けて『サービスチケット』の機能を追加したんですよ。」   これはなんとも驚きです。 筆者は「リクエスト」がどんな経緯でANYTIMESに付加されたのかを伺うつもりが、そもそもそちらがスタートだったとは。 そして、利用者のニーズを取り込む形でサービスを拡大していったんですね。 安心感を生み出す認定サポーターとプレミアムプラン 利用者のニーズを取り込むという点において忘れてはいけないのが、「認定サポーター」の制度と「ANYTIMESプレミアムプラン」です。   「ANYTIMESでは依頼者とサポーターの関係は個人での業務委託という形をとっています。 依頼者側からすると、見ず知らずの人に仕事を依頼するのはなかなか勇気がいることだと思いますが、そこで1つの安心材料になるのが認定サポーター制度です。 これは良い評価のレビューが多くなるごとに、ブロンズ、シルバー、ゴールドとステップアップしていくもので、依頼者は認定サポーターのマークが付いているかどうかを依頼の判断基準にすることが出来るんです。 またイケア家具組立認定サポーターはIKEAさんの家具組み立てトレーニングを受けた方に付与されるので、こちらも組み立て依頼をする時の安心材料になっています。 一方でANYTIMESプレミアムプランはサポーターさんが安心してサービスを提供していただく為に導入した制度です。 主に保険の面ですね。一部の業務を除いて、お仕事中に起きたトラブルによる賠償責任を補償する内容になっています。 サポーターの皆さんは先程ご説明した認定サポーターを目指されている方が多いので、日頃から良いサービスを提供するよう努力されていると思いますが、それでもふとしたことでトラブルが起きてしまうことはあると思います。 そんな時の備えとして、特にお仕事をする件数が多い方を中心に利用者が増えているんですよ。」   ここまでお話を伺う中で、実に利用者の声を素直に受け入れ、サービスに反映しているなという感覚を筆者は持ちました。 「必要は発明の母」という言葉がありますが、まさにそれを体現しているのがANYTIMESなのかもしれません。 まとめ ということで、今回は株式会社エニタイムズの松沢さんに「ANYTIMES」についてお話を伺いました。 最後に「ANYTIMES」の今後の展望について伺ったところ、こんな素敵な回答をいただきました。   「ユーザーさんにとっての『ライフライン』のようなサービスになっていけたら良いなぁと思っています。 高齢化や核家族化が進んでご近所との関係も希薄になる中で、コロナや災害など不安なことも数多く起こっています。 そんな不安定な世の中だからこそ、インターネットを通じて『緩やかなつながり』を持つことで、困った時に助けを求めたり、誰かを助けたりすることが出来ることが大切だと思うんです。 家族や会社のような強すぎる関係だけではなく、そんな『緩やかなつながり』を提供し続けられるサービスでありたいですね。」   「ANYTIMES」はお手持ちのスマートフォンにアプリをインストールすることで、簡単に出品や購入ができるようになっています。 ご興味がある方はANYTIMESのウェブサイトをチェックしてみてくださいね。 それでは、また。  
2021.07.08
【企業インタビュー】これぞ「フリマ系」スキルシェア!?株式会社タイムチケット
  こんにちは。 副業アカデミーの谷口です。   昨年12月、コロナ禍で世界的に経済の先行きが不透明と言われる中、驚くべき発表がなされました。 日本国内におけるとある領域の経済規模が2兆円を超え、2030年度には14兆円規模まで拡大する可能性があるという内容です。 その領域とは「シェアリングエコノミー」です。 出典:日本シェアリングエコノミー協会 シェアリングエコノミーとは シェアリングエコノミーと聞いて、なんとなくのイメージは出来るものの、その定義を明確に述べられる人は筆者も含めて少ないのではないでしょうか。 日本シェアリングエコノミー協会によると、シェアリングエコノミーとは “インターネット上のプラットフォームを介して個人間でシェア(賃借や売買や提供)をしていく新しい経済の動きです。シェアリングエコノミーは、おもに、場所・乗り物・モノ・スキル・お金の5つに分類されます。” とされています。   中でも「働き方改革」の推進に伴ってそのサービスが増えているのがスキルシェアの分野です。いわゆるクラウドソーシングもこの領域に当てはまります。   そんなスキルシェアのサービスでは一般的に、例えば「ロゴの作成」や「記事の執筆」といった成果物に対し報酬が支払われるものが一般的でした。 しかし最近では「◯分◯円」といった時間に対して報酬が発生するものも登場し、これまで以上に様々なスキルが提供されるようになってきています。 今回は時間型のスキルシェアサービス「タイムチケット」を運営している株式会社タイムチケットの中山かおりさんにお話を伺いました。 タイムチケットについて 今回ご紹介するタイムチケットは「個人が気軽に自分の時間を売買できるサービス」。 これまでに50,000枚以上のチケットが作られていますが、一番の特徴は「時間」という形のないものを、自分のサービスとして気軽に売れるという自由度の高さです。 フリマで商品を売買するように、アイデア次第で様々な「スキル」や「好きなこと」に自分で値段をつけて、気軽に売買することができます。 何よりも魅力的なのは「自由度」 実際にタイムチケットのアプリを開いてみると、そこにはWebサイト制作やライティング、コンサルティングといったビジネス色の強いものから、恋愛、悩み、ゲームといった趣味に近いものまで、実に多種多様なジャンルのチケットが掲載されています。 これだけでも一般的なクラウドソーシングとは一線を画すサービスなのだということがわかりますが、中山さんにお話しを伺う中で、タイムチケットの最大の魅力は「自由度」にあることがわかりました。   「一般的なスキルシェアのプラットフォームはフリーランスの方がお仕事の受注に活用することも多いですし、『何らかのスキルや資格を活用する場』として捉えられていることが多いと思います。 もちろんタイムチケットにもそういった方向性で利用している方はいらっしゃいますし、大歓迎なんですが、タイムチケットが他のプラットフォームと異なるのは、スキルや資格はもちろん、『経験』すら無いことでもチケットとして売り出すことができる自由度高さにあります。 これは『いろいろな人にスポットライトを当てたい』という想いがサービスの根底にあるからで、その手軽さから『フリマ系スキルシェア』というような表現でご紹介いただいたこともありました。」   なるほど、「フリマ系」と聞くと、確かにお手軽さや自由さのイメージが先行しますよね。   「出品のハードルが下がったことでユニークなチケットも増えていますし、おかげさまで登録者数も40万人を超えました。 また、『1億総活躍社会』や『働き方改革』も手伝って、子育てのスキマ時間を活用して何かしたいという主婦の方や、定年を迎えた人など老若男女問わず全方位的に利用者さんが増えています。 もちろん現役世代の人にも多く利用されていて、中には『アフター5を使って、自分の好きなことでお金がもらえるのが刺激的で楽しい』といったご意見もいただいています。 成果物型のクラウドソーシングだとなかなかチャレンジしにくいという人でも、30分であれば『とりあえず出してみて、だめならやめよう』ということも気軽にできますからね。」   出品やその停止まで手軽にできるというのは、ますます「フリマ系」という言葉がピッタリのプラットフォームですね。 タイムチケットの「中の人」が教える、チケット販売数TOP3! ここで、中山さんがタイムチケットで発行されているチケットのうち、発行数が多いジャンルのランキングTOP3を教えてくれました。   「今回は2020年10月1日〜2021年1月31日期間のランキングを参考にお話ししますが、通年で人気カテゴリに大きな変動はありません。 では、第3位から発表します。第3位は恋愛/婚活です。 実はタイムチケットはツヴァイ(結婚相手紹介サービスの株式会社ツヴァイ)と協業をしていて、タイムチケットの人気講師がツヴァイでプライベートセミナーを開催しています。 利用者のコア層が20代後半から30代の方なので、ニーズも多いんだと思います。 中には、マッチングアプリ用のプロフィール写真撮影と恋愛コンサルをセットにして出品している方も多いですね。」   なるほど、ユーザー層にマッチしたサービスということですね。   「続いて第2位は、お金/副業です。こちらは副業コンサルティングやノウハウをまとめたマニュアルなど、様々なチケットが出品されています。」   単純に副業で収入を得るために使うだけでなく、そのノウハウを売るための場としても使われているんですね。 コロナ禍ということもありますから、利用者さんの興味関心も高まっているんでしょう。   「そして、1位は写真撮影です。2020年の緊急事態宣言発令時には件数が大きく落ち込みましたが、現在は以前の水準まで戻っています。 タイムチケットのサービスには、販売者と購入者間の取引に関することはメッセージ機能を使って会話していただけます。 写真の納品はクラウドストレージなどを使って撮影した写真をお渡しするケースが多いですが、最近は購入者自身のスマホで写真を撮るというサービスも増えてきています。 サービス購入者自身のスマホで撮影するなら、撮ったその場で写真を確認できますし、納品もその場で完結出来ますからね。 中には風景写真カメラマンの方が、タイムチケットでポートレートを撮っているなんていうこともあるんです。 実は私もビジネスメールのアカウントなどで使用するプロフィール写真を撮って貰ったことがあるんですけど、すごく素敵な写真を安価で撮っていただきました。 写真を撮ってもらう経験は記念写真しか経験がなかったのですが、概念が変わりました。」   スマホやSNSが普及したこともあって、やはり写真は人気が高いんですね。 筆者もビジネスチャットなどのツールを使うことが増えてきたんですが、そうすると困るのがプロフィール写真。 プライベートな写真はふざけているものが多いので(笑)、いつも何を設定するのかで困ります。 そういう時の為の写真を気軽に撮ってもらえるならありがたいですよね。 安心の一つの指標「ゴールド認証メンバー」 こうしたサービスを利用するうえで一つの懸念材料になるのが、販売者と購入者でのトラブルですが、タイムチケットはどんな対策を講じているんでしょうか?   「もちろん、出品者さんが何を出品するのかは自己管理ですし、購入者さんも自己責任で購入していただくというのが原則ですが、一つの指標として『ゴールド認証メンバー』というものがあります。 これは出品者が運営側に面談の申込をして、運営が面談を行った上で認証する仕組みになっています。 単純に商品の善し悪しというよりは、その方の人となりやホスピタリティにも目を向けていて、買い手の安心はもちろん、出品者さんが正しく評価される為の仕組みになるよう心がけています。」   面談まで行っているというのは驚きです。しかし、なぜそこまでの手間暇をかけるのでしょうか?   「個人間取引であるため、購入者の方がまず最初に心配されることは、『どのような人が取引相手なのか』また、『満足できるサービスを受けることができるのか』、この2点です。 この購入者の不安を取り除くお手伝いをすべく運営が面談を行い、ホスピタリティや役務内容を確認できたチケットには、『みなさまにおすすめするチケット』として表示させる仕組みを導入しています。」 まとめ ということで、今回は株式会社タイムチケットの中山かおりさんにスキルシェアサービス「タイムチケット」についてお話を伺いました。   お話しの中で「フリマ系」という表現が出てきましたが、筆者個人としては「SNS」にも似たような感覚で利用できるサービスだなと感じました。 出品者と購入者の距離がとても近く、例えば友だちの引越しを手伝ってあげるようなイメージで自身の時間を提供して収入が得られるというのは画期的です。 「1億総活躍社会」や「働き方改革」にも後押しされ、今後もより多様なニーズを取り込んで、独自の「面白さ」を持ったスキルシェアサービスになっていくのではないかと思います。   タイムチケットはお手持ちのスマートフォンにアプリをインストールすることで、簡単に種品や購入ができるようになっています。 ご興味がある方はタイムチケットのウェブサイトをチェックしてみてくださいね。   それでは、また。
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