2022.04.06
物販副業のクレジットカードの選び方|仕入れ用に分けるメリットと、資金繰り・ポイント・リボ払いの注意点
「物販の仕入れに使うクレジットカードは、どう選べばいい?」「今のカードのままでいいの?」。ネットでの仕入れが多い物販では、クレジットカードを使う場面がたくさんあります。
クレジットカードは、上手に使えば仕入れの記録が残って帳簿づけが楽になり、支払いまでの期間を資金繰りに活かせる便利な道具です。一方で、使い方を誤ると、売れる前に支払日が来て資金が足りなくなったり、リボ払いの手数料で利益が消えたりすることもあります。
この記事では、物販の副業でクレジットカードを使うメリットと、仕入れ用のカードを選ぶときのポイント、資金繰りや税金で気をつけたいことを解説します。
この記事の要点
物販の仕入れは、生活費とは別のカードにまとめると、明細がそのまま仕入れの記録になり、確定申告の帳簿づけが楽になります。
カードは、年会費、ポイントの貯まり方、使える仕入れ先(国際ブランド)、利用枠、締め日と支払日、引き落とし口座で比べます。条件はよく変わるので、各社の公式サイトで確認しましょう。
「売れる前に支払日が来る」のが物販の落とし穴です。利用枠いっぱいまで仕入れず、リボ払いや分割払いは避けましょう。
事業の仕入れで貯まったポイントを私用で使うと、税金の計算で収入として扱う必要があります。カードの現金化は、規約違反で利用停止などのリスクがあります。
物販の仕入れにクレジットカードを使うメリット
仕入れの記録が残る:利用明細に日付・購入先・金額が残るので、帳簿をつけるときの確認がしやすくなります
支払いまでに期間がある:締め日と支払日の関係によっては、仕入れから支払いまでに1か月以上の期間ができます。その間に商品が売れれば、手元の資金を減らさずに仕入れを回せます
ポイントが貯まる:仕入れの金額が大きいほど、ポイントも貯まります。ただし、税金の扱いには注意が必要です(後述)
ネットの仕入れ先で支払いやすい:多くのECサイトや海外の仕入れ先で使えます
仕入れ用のカードは、生活費と分けるのがおすすめ
普段の買い物と物販の仕入れを同じカードで払うと、明細を見ても、どれが仕入れでどれが私用なのか分かりにくくなります。物販の仕入れ用にカードを1枚決めておけば、明細がそのまま仕入れの記録になり、帳簿づけの手間が大きく減ります。
あわせて、カードの引き落とし口座も副業用の口座にしておくと、お金の流れが整理しやすくなります。口座の分け方は副業用の銀行口座は分けるべき?で解説しています。
会社員の場合、物販の所得(売上から仕入れや経費を引いた金額)が年20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告は別に必要です。売上ではなく「所得」で判断する点に注意しましょう。詳しくは副業の確定申告のやり方をご覧ください。
仕入れ用のクレジットカードを選ぶときのポイント
特定のカードが誰にとっても一番ということはありません。自分の仕入れ方に合わせて、次のポイントを比べましょう。
比べるポイント
確認すること
年会費
永年無料か、条件つき無料か。始めたばかりで仕入れが少ないうちは、年会費のかからないカードから試すと負担がありません
ポイントの貯まり方
基本の還元率、よく使う仕入れ先で還元率が上がるか、貯まったポイントを仕入れに使えるか。キャンペーンの条件や期限
国際ブランド
使いたい仕入れ先(特に海外のサイト)で使えるブランドか。1つのブランドしか使えないサイトに備え、2枚持つ場合は別のブランドにする
利用枠
仕入れの規模に足りるか。ただし、利用枠は「使ってよい金額」ではなく「上限」と考える
締め日と支払日
いつ使った分が、いつ引き落とされるか。販売サイトの売上の入金日と合わせて資金繰りを考える
海外での利用
海外のサイトで買うときの為替の手数料(事務手数料)
個人用か事業用か
規模が大きくなったら、個人事業主向けのビジネスカードも選択肢。申し込みの条件や年会費を確認する
年会費、還元率、キャンペーンの内容は、変更されることがよくあります。比較サイトやSNSの情報は古くなっていることもあるので、申し込む前に各カード会社の公式サイトで最新の条件を確認してください。
カードを何枚も作りすぎない
仕入れ先やブランドに合わせて2枚程度持つと便利ですが、枚数を増やしすぎると、支払日や利用額の管理が難しくなります。短期間にたくさんのカードを申し込むと、審査で不利になることもあります。まずは1〜2枚で始め、管理できる範囲で増やしましょう。
物販でクレジットカードを使うときの注意点
「売れる前に支払日が来る」ことに備える
物販でいちばん多い失敗の1つが、仕入れた商品が思うように売れないまま、カードの支払日が来てしまうことです。資金が足りなくなると、支払いのために商品を安く売るしかなくなり、損失が膨らみます。
仕入れは、利用枠ではなく「支払日までに用意できるお金」の範囲にとどめる
締め日・支払日と、販売サイトの売上が入金される日を表にしておく
売れ残ったときにどうするか(値下げの基準など)を、仕入れる前に決めておく
リボ払い・分割払いは避ける
リボ払いや分割払いには、手数料(金利)がかかります。物販の利益は、仕入れ値と販売価格の差から送料や販売手数料を引いた金額なので、手数料がかかるとあっという間に利益が減ってしまいます。また、リボ払いは毎月の支払額が一定のため、残高が増えていることに気づきにくい仕組みです。支払いは1回払いを基本にしましょう。カードの設定で、知らないうちにリボ払いになっていないかも確認してください。
カードの現金化や名義貸しはしない
「ショッピング枠を現金に換えられる」とうたうサービスを使うことは、カード会社の規約で禁止されています。カードの利用停止や残高の一括請求の対象になり、信用情報にも影響します。他人のカードを借りて仕入れたり、自分のカードを他人に使わせたりすることもやめましょう。
本人認証やセキュリティの設定をしておく
ネットでの仕入れでは、カード会社の本人認証(ワンタイムパスワードなど)を求められることが増えています。事前に登録を済ませておくとスムーズです。利用明細はこまめに確認し、見覚えのない請求があればすぐにカード会社に連絡しましょう。
ポイントの税金の扱いに注意する
事業の仕入れで貯まったポイントを、私用の買い物などに使った場合は、その分を副業の収入として計上する必要があります(事業所得なら「雑収入」として記帳します)。反対に、仕入れにポイントを使った場合は、支払った金額からポイント分を差し引いて記帳するなどの処理をします。私用と事業用を同じカードにすると、どのポイントがどちらで貯まったのか分からなくなるため、この点でもカードを分けておくと安心です。具体的な処理は、税務署や税理士、会計ソフトの案内で確認してください。
物販を始める前に知っておきたいこと
損をすることもある:仕入れた商品が売れなかったり、値下がりしたりすると、仕入れたお金が戻らないことがあります。最初は失っても生活に影響しない金額で試しましょう
古物商許可:中古品を仕入れて販売する場合は、警察署を通じて古物商許可を取る必要があります。メーカーや問屋から新品を仕入れる場合や、自分の不用品を売る場合は不要です
売ってはいけないもの・許可が必要なもの:偽ブランド品は販売できません。医薬品や酒類の販売には許可や免許が必要で、コンサートなどのチケットを定価を超えて転売することは法律で禁止されています。販売サイトの規約も確認してください
勤務先のルール:物販は副業にあたります。始める前に就業規則を確認し、必要なら届け出ましょう
よくある質問
Q. 物販の仕入れには、どんなクレジットカードを選べばいいですか?
A. 年会費、ポイントの貯まり方、使いたい仕入れ先で使える国際ブランドか、利用枠、締め日と支払日、海外利用の手数料などを比べて選びます。条件はよく変わるので、各カード会社の公式サイトで最新の内容を確認しましょう。
Q. 仕入れ用のカードは、生活用と分けたほうがいいですか?
A. 分けるのがおすすめです。明細がそのまま仕入れの記録になり、確定申告の帳簿づけが楽になります。事業で貯まったポイントと私用のポイントが混ざらないという点でも、分けておくと管理しやすくなります。
Q. クレジットカードは何枚持てばいいですか?
A. 最初は1〜2枚がおすすめです。2枚持つなら、使えるサイトが広がるように別の国際ブランドにすると便利です。枚数が多すぎると、支払日や利用額の管理が難しくなります。
Q. 利用枠いっぱいまで仕入れても大丈夫ですか?
A. おすすめしません。商品が売れる前に支払日が来ると、資金が足りなくなります。仕入れは、支払日までに用意できるお金の範囲にとどめ、売上の入金日と支払日を確認しておきましょう。
Q. リボ払いや分割払いを使ってもいいですか?
A. 手数料(金利)がかかるため、物販の利益が大きく減ってしまいます。支払いは1回払いを基本にし、知らないうちにリボ払いの設定になっていないかも確認してください。
Q. 仕入れで貯まったポイントに税金はかかりますか?
A. 事業の仕入れで貯まったポイントを私用に使った場合は、その分を副業の収入として計上する必要があります。仕入れに使った場合は、支払額からポイント分を差し引いて記帳するなどの処理をします。詳しくは税務署や税理士に確認してください。
Q. 個人事業主向けのビジネスカードは必要ですか?
A. 始めたばかりのうちは、個人向けのカードを仕入れ専用にするだけでも十分です。仕入れの規模が大きくなってきたら、利用枠や経費管理の機能を比べて、ビジネスカードを検討するとよいでしょう。
Q. カードのショッピング枠を現金化して仕入れ資金にしてもいいですか?
A. やめてください。カード会社の規約で禁止されており、利用停止や残高の一括請求の対象になります。高額な手数料を取られるうえ、信用情報にも影響します。
Q. 物販を始めるのに許可は必要ですか?
A. 中古品を仕入れて販売する場合は、古物商許可が必要です。メーカーや問屋から新品を仕入れる場合や、自分の不用品を売る場合は不要です。医薬品や酒類など、販売に許可や免許が必要な商品もあります。
※この記事は、執筆時点の公開情報をもとに一般的な内容を解説したもので、特定のクレジットカードを勧めるものではありません。年会費・還元率・キャンペーンの内容は変更されることがあるため、各社の公式サイトでご確認ください。物販の収入は取り組む内容や市場の状況によって大きく異なり、収入を保証するものではありません。税金や許可の詳細は、税務署、警察署、税理士などの専門家にご確認ください。
まとめ
物販の仕入れにクレジットカードを使うと、明細が仕入れの記録になり、支払いまでの期間を資金繰りに活かせます。仕入れ用のカードは生活費と分け、年会費、ポイント、国際ブランド、利用枠、締め日と支払日を比べて選びましょう。
ただし、利用枠は「使ってよい金額」ではありません。売れる前に支払日が来ることに備え、リボ払いや分割払いは避け、カードの現金化には手を出さないことが大切です。
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